必ず女子ウケする夏の[カワイイ日本酒]はこれだ
女性に喜ばれるお酒をどんどん開発しています」というのは、酔っぱライターの江口まゆみさん。全国の蔵元を取材した縁から、「女子限定の試飲会」に呼ばれたり、プロデュースを頼まれることもあるという。「参加費3000円ぐらいの試飲会でも、若い女性がいっぱい来ますよ」というから、実は日本酒好きな女性が意外と多いのである。
江口さんいわく、女子ウケするには「見た目がカワイイ」「話題性がある、新しい」ことが2大ポイント。その条件に当てはまる日本酒をいくつか挙げてもらった。
◆”和製シャンパン”「すず音」(一ノ蔵)
“和製シャンパン”って何?と思うが、正しく言えば発泡純米酒。
「ここ何年か、発泡純米酒は女性に大人気でして、その一番最初のものが『すず音(ね)』です。瓶内二次発酵で炭酸ガスを発生させるシャンパンの製法を応用して、女性も飲みやすい日本酒にしたのがこれ。わりと甘いので、食前酒とかデザートワインのように飲むといいと思いますよ」(江口さん)。
あまり飲み屋では見ないが、ネットで検索すると、いろいろな地酒屋さんが販売していたので、さっそく取り寄せてみた。瓶のフタを開けると、プシューッと音がして、細かい泡が立ち上る。ほんとにこれ日本酒? 品のいい甘さで、アルコール度数は4.5~5.5%と軽く、たしかに女性が喜びそう。宮城の名門・一ノ蔵も粋なことをやるものだ。
<350ml、750円(税込)>
http://www.ichinokura.co.jp/
◆ピンクがきれいな「のの」(酒井酒造)
同じく低アルコールの発泡性で、ピンドン(ドンペリ・ロゼ)ならぬピンクの日本酒がこちら。
「ピンクはシソのエキスなんです。山口県岩国市の『五橋(ごきょう)』という有名な蔵元のお酒です」(同)。
酒井酒造という社名より「五橋」のほうが通りがいいらしく、明治4年創業の由緒ある蔵元だ。これもネットで買ってみると、きれいなピンクは、もう一見して女子が喜ぶこと請け合いである。飲んでみると、これまた意表をつかれる味。甘酸っぱい。たしかにシソの香りだ。お猪口よりも、ピンクが映える小ぶりなワイングラスで飲むほうが似合う。
<300ml、766円(税込)>
http://shop.gokyo-sake.co.jp/zasshu/zasshu01.html
◆初めて見るキューブ型「千の福めぐり」(三宅本店)
2012年春に登場したばかりの「千の福めぐり」は、手の平にのるサイズのカワイイ紙のパッケージ。広島・呉の銘酒「千福」蔵元が、女性でも飲み切りやすい100mlで新しく開発したという。外箱を取って、中の樹脂製カップを回転させると枡酒のような形になる。実は、ガラス瓶より紙容器のほうが、紫外線などを遮ってお酒の保存によいそうだ。
「グラスがいらないので、パーティとかアウトドアに向くと思うんです。キューブを積み上げると華やかですよ。千福は、戦前は海軍ご用達で生産量日本一だった名門です」(江口さん)
中身は、千福ブランドで売られている3種類の日本酒で、壱が生貯蔵酒(税込263円)、弐が吟醸酒(税込294円)、参が純米原酒(294円)。ガッツのある日本酒をオシャレに飲みたい、という女性が喜びそう。
http://www.sempuku.co.jp/lineup/cube/index.html
※7月末頃から全国販売の予定
「千の福めぐり」の「女性限定パーティ」を江口さんがプロデュースしたというので、記者も行ってみた(5月、東京・目白の「ブラッスリー・ラ・ムジカ」)。たしかに若くてきれいな女性がいっぱいで驚いた。飲み放題・食べ放題で3000円で、40人も来たというから、女性も隠れ日本酒好きが多いと見た。
●江口さんの公式サイト http://www.yoppawriter.com/
<文/日刊SPA!取材班>
家呑みやパーティやバーベキューなどで、夏はやっぱりビールが定番。だが、それだけでは芸がない。女性ウケを考えてワイン……と言っても、きょうびの女性はちょっとやそっとのワインでは喜ばなかったりする。そこで、キリッと冷えた日本酒で意表を突くのはいかがだろう。
「いま日本酒業界は、海外向けと女性向けが2大トレンドですから、
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