ベントレーをプロ野球選手に流行らせたのは巨人時代の清原!
英国の紅茶を楽しみながら、一度乗ってみませんか?普段、乗れない人を乗せてあげたいというベントレー・ジャパンの温情で赤坂の超高級ホテルに参上した小誌貧乏軍団。場違いな場所に所在なく、ドアに触れることすら緊張したが、最後は思わず「俺のベントレエエエェ~!」と大声で叫びたくなるぐらい親近感が湧いてきました!
マリオ高野=文 Text by Mario Takano
望月浩彦=写真 Photographs by Mochizuki Hirohiko
軽自動車最安のダイハツ・ミライースでさえ買えない貧窮生活者のくせして、1000万円以上の高級車に、したり顔で試乗。そこで気になった問題点をメーカーに伝え、今後の商品開発に役立ててあげることに使命感を燃やすマリオ高野であります。
今回は2640万円のベントレー・コンチネンタルGTCという英国の高級オープンカーを試乗し、その性能や乗り味などを厳しくチェックしてきました。
ベントレーとは英国で100年以上の歴史を持つ老舗の高級車ブランドであり、ここ数年は先鋭的なデザインやメカニズムの採用などで金持ちの中でもセンスのある人が乗るクルマというイメージが定着。数年前、巨人時代の清原和博氏が最初に目を付け、その後プロ野球の一流選手の間に広まったなど、日本でもセレブたちの間でブームとなりました。
そんなセレブカーをド貧乏な底辺層人間の代表格である自分が真顔で批評してしまうという、自動車メディアの奇々怪々さを象徴する珍事ですが、これぞまさに自動車業界ドリーム。憧れのキヨ様が愛した高級車の世界を垣間見られて幸せです。
そんな奇跡のベントレーは、2640万円のおクルマであるとは信じられないほど、思いのほか「体に馴染んだ」ことにビックリしました。普通、この手の超絶高級車に乗ると自分が車内の異物として浮いているような違和感に苛まれます。もし、幸運にもあぶく銭を摑んでその高級車を買えたとしても、根本的な場違い感が常につきまとうであろう予感がするのです。赤貧洗うがごとし生活が長いからでしょう。
以前、23万円で買った中古のボロいジャガーでさえそう感じ、わずか半年足らずで手放しました。
しかし、ベントレー・コンチネンタルGTCは違うのです!
※【後編】に続く⇒https://nikkan-spa.jp/241427
― 老舗高級ブランドを貧窮ジャーナリストがチェック!【1】 ―
ハッシュタグ