【人気沸騰中のソーシャルアプリの罠】人気アプリの名を騙る悪質なものも
本誌7/31発売号「スマホの『出会えるアプリ』が驚進化中」では、出会いを求める男女の間で人気が高まる一方で、さまざまな問題も生じているアプリの現状をリポートしている。 <取材・文・撮影/SPA!スマホアプリ取材班>
LINEの人気が高まるなかで、その“本家”に便乗して利用者を獲得してきたのが、友達募集などを目的にする非公式な「LINE掲示板」アプリの数々だ。それらは、掲示板に投稿されたLINEのIDを“コピペ”することによって、ユーザー同士が簡単に繋がることができるというもの。’12年7月時点では約30個の類便乗アプリが確認されるほど人気になる一方で、援助交際など犯罪の温床になっているとも指摘されてきた。
出会い系アプリのまとめ情報サイトを運営する、K氏が話す。
「LINE掲示板が一気に増えたのは、昨年夏頃ですね。中高生の利用者もドンドン増えて、『サポ希望』など、援助交際を求める投稿も目に付くようになりました」
今年5月23日には、ついにLINEを運営するNHNjapanが「LINE非公認のサービスにご注意ください」と題した注意文を公表。同社広報部は「非公認サービスの運営者には個別に連絡し、10件弱のサービスは自主閉鎖した。今後も警察とも連携しつつ対策を講じる」と話す。
そんな中、「出会い目的ユーザーにとってLINE掲示板はもう古い」とK氏は語る。
「LINE掲示板は、今では出会い系サイトのサクラの投稿だらけになっています。有料サイトに誘導されたり、自分のIDがほかの掲示板で勝手に使われるケースもある。敏感なユーザーはもう見限り始めているんです」
またサクラだけでなく、いかにも“LINE関連”を匂わすアプリ名なのに、インストール後にはまったく無関係の出会い系サイトに誘導されるという悪質なアプリも登場している。
そんな状況を受けて、LINE掲示板に代わって人気を集め出したのが、「単独でチャットなどコミニュケーションがとれるアプリ」(K氏)だ。
「特に人気なのが、『スマとも』などのGPSと連動したアプリです。LINE掲示板に代わって、今度はこっちが荒れ始めている。『18歳未満禁止』と謳っていても、アプリでは堂々と中高生が年齢を公表しているし、『●万円で~』など、露骨に援助交際の相手を探しているような投稿もある」
出会い系サイトには法規制があるがアプリには規制がほぼないのが現状。まさに野放図な状態なのである。
『週刊SPA!8/7号(7/31発売)』 表紙の人/篠崎愛 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
ハッシュタグ