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2011年[使える手帳]最新トレンド【その3】

2011年選ばれる手帳とは?
【クオバディス】半世紀を超えても変わらないフランスの老舗

 1週間を見開きページにまとめたフォーマットを世界で初めて考案したクオバディス。シンプルで機能的なレイアウトから、世界中に愛用者がいる。ファッション性に注目が集まりがちだが、オフィス街の書店でも売り上げ上位にランクインするほどビジネスマンからの支持も強い。同社の桐山あや氏によると、「ユーザーは男性と女性が半々くらい。ここ10年くらいで手帳を選ぶ基準が機能性に加え『デザイン』も重視されるようになった。例えば、弊社では日本向けの製品でも極力日本語を使わないし、日本の地下鉄の路線図などをあえて入れないなど、フランス製を意識した作りにしています。日本語表記や路線図があれば便利だとは思うのですが、フランスらしさが薄れてしまう。フランスの雰囲気を楽しんでいただけるのがクオバディスの醍醐味です」

 もはや手帳はファッションの一部になりつつあるということ。確かに手帳売り場に行くと、ブランドとのコラボ手帳やデザイナーズ手帳などの品揃えには驚かされる。


「便利さよりも大切なものを守るようにしています」


「また、『書きためる楽しさ』を求めている人が多いですね。クオバディスの手帳の縦書き・時間軸のレイアウトは誕生から約半世紀ほとんど変わっていないのですが、普通の手帳より余白が多いのも特徴。そのスペースに日記をつけたり、写真を貼るなどして『終わった予定を振り返りたい』という方も多い。そのせいか、書き込める余白部分が多い1日1ページの『日記』タイプも業界全体で売れているようです」

 日頃手書き作業に縁遠い現代人には、原点回帰といったところか。

「あとは、クオバディスの場合、商品が持つメッセージも重視します。例えば’10年の春から販売している『クオバディスforセーブ・ザ・チルドレン』は、1冊手帳が売れるとスリランカの子供に1冊ノートが贈られるシステム。また、これは世界的な流行ですが、エコ志向のユーザーが増えていてクオバディスの再生紙と植物性インクを100%使った『エクオロジー』は、とても好評です」

 品質だけではなく、メーカーの方針も手帳を選ぶ際の一要素。エコもチャリティも関心度が高まりつつある日本での、両商品の今後の売れ行きが気になるところだ。




◆世界中で愛され続ける半世紀以上不変のレイアウト

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’54年に医者のフランシス・ベルトラミ氏が使いやすさを追求して作った
発売当初のレイアウト(右)は現在(左)とほぼ変わらない



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◆エクオロジー
カバーは155日間土に埋めれば、完全に自然に還元されるという同社の
「エクオロジー」。日本では今年から販売。写真は文庫サイズのビジネス(1890円)



桐山あや氏

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「ビジネスの予定は大判のウィークリーに。プライベートはコンパクトなサイズのマンスリーに書き込んでいます。私は2冊使いですが、社内には3冊を駆使している猛者もいるんですよ」










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