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元「リクナビ」編集長が語る「新人時代の飛び込み営業」恐怖体験

日本の夏、怪談の夏。でも、ちょっと待て。いるかいないかわからん幽霊より、もっと怖い話が身近にあるでしょ。てなわけで、会社と仕事にまつわる“生きた心地がしなかった体験”“冷や汗タラ~リ体験”をうかがいました。これで少しは暑さもやわらぐ……かも!?

◆前川孝雄氏「飛び込み営業で訪ねた会社がどう見てもヤクザの事務所だった」

前川孝雄

前川孝雄氏

 私の新入社員時代には、飛び込み営業で一日100枚名刺をもらってくるという研修がありました。担当は新宿の百人町や大久保エリア。関西から上京したばかりで土地勘もなく無邪気にバンバン飛び込んでたんですが、ある会社ではタバコの煙が立ち込めるなかで怪しいオジサンたちが麻雀を打っていた。こっちを振り返ると中国語でガーッと怒鳴ってきて、何だかわからないけど怖かったですね。

 また別の会社では社長らしき人が一人で新聞を読んでいたんですが、新聞で顔が見えないまま「帰れ」と一言。「何とかごあいさつだけでも……」と食い下がると、新聞を叩きつけて「うるさい!」と一喝されまして。でも、肝を冷やしたのは、その一喝より後ろの装飾品や社長の顔。日本刀や掛け軸が飾られていて、社長の顔は見るからに“あちらの世界”の人。社長ではなく組長でした(笑)。

 だけど、一番青くなったのは入社2年目で高名な先生への取材に1時間も遅刻したときかな。必死で走って到着すると、先生は当然ご立腹。でも、「すみません!」と頭を下げた瞬間、プッと笑われたんです。何でかなと我が身を見たら、走ってるときにどこかに引っかけたらしく、スーツの右半分がマンガみたいにビリビリで、首の皮一枚でつながってるような状態。奮発して買った12万円のアルマーニのスーツはオシャカになりましたが、おかげで先生に笑っていただけて、本当に首の皮一枚でつながったという感じでしたね。

【前川孝雄氏】
『リクナビ』『就職ジャーナル』などの編集長を歴任し、’08年に人材育成・キャリア支援企業「FeelWorks」を設立。講演、執筆でも活躍

― 背筋が凍る[会社の恐怖体験]大全【3】 ―

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