更新日:2012年10月12日 14:51
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由緒正しき仏閣の地下にも巨大空間が!

無数に存在する地下に関する都市伝説。陰謀、探検、秘密列車……。見えないからこそ興味はつきない。そんな地下の秘密を探るとともに、誰もが他人事ではない、「リアルな地下の恐怖」に追る! 【疑惑の地下施設】 ◆由緒正しき仏閣の地下にも巨大空間が! 港区高輪の高野山東京別院。その地下にも、前述の下水道施設が転用された巨大な地下空間がある。 「そこには東京電力の高輪変電所があります。地下36mの深さに東京ドームの約半分の巨大なスペース。だが、歴史的建造物である神社仏閣の地下にわざわざそんなものを造るのは、いかにも不自然です。掘削作業も大変だし、コストも莫大。ならば、最初から巨大なスペースがあって、その跡に変電所が建設されたはずです」(秋庭氏) 何より、地下を掘るなんてバチ当たりな行為を、寺院がすんなり認めるとは思えない。では、その地下空間は何だったのか? 「恐らく、かつての貯水場です。もし毒物でも混入されたら一大事ですから、警備の堅かった神社仏閣の地下に貯水場を設けた。そう考えると、台東区上野と港区芝にある東照宮の地下にも、そうした巨大空間が存在していてもなんら不思議ではありません」 そして、秋庭氏は「それらの地下施設の維持・管理コストが相当なものになる」ことが最大の問題なのだと続ける。 「その費用は、国や自治体が機密費のようなもので秘密裏に賄っている可能性があります。私はそれを明らかにせよ、と主張している。これは一介の都市伝説で済む話ではないのです」 【秋庭 俊氏
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東京の地下に関する執筆活動を行う。著書に『帝都東京・隠された地下網の秘密』など 写真提供/秋庭 俊氏 ― [ニッポンの地下世界]のヤバい秘密【2】 ―
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