更新日:2013年01月18日 19:04
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いい大人の[ロックな人生論]自慢大会【その1】

ロックとは、音楽のジャンルだけではなく、誰になんと言われようと自分の信念を貫くこと。とはいえ、誰もが憧れのロックアーティストのような生きざまができるほど世の中は甘くはない。そんな厳しい風当たりのなかでもロックな生き方を続ける人たちはいる。本誌は、数多くの取材をこなしてきたが、本物のロッカーには出会えなかった。そんななか、出会うべくして出会った猛者たちを紹介する。男気のある生きざまをとくと知れ! 走り屋ロック 【持論】生活が苦しくなろうが改造車は手放さない 藤沢圭司さん(仮名・36歳)会社員 「ハイブリッド車に電気自動車? そんな甘っちょろい車じゃ峠なんて攻められねぇよ」  いきなりエコカー全否定発言が飛び出す藤沢さんは2児の父親にして現役の走り屋だ。しかも、地元の仲間と走り屋チームを結成。そのリーダーを務めている。 「中には喧嘩上等の武闘派チームもあるが、ウチは走りオンリー。全員アラサー以上で、昼間は普通のサラリーマン。俺だってこう見えても化成メーカーの優秀な営業マンなんだぜ(笑)」  ちなみに愛車は走り屋に人気のスポーツ車。足回りにエアロパーツなど改造を重ね、かかった費用はなんと約1000万円。しかも、「これまで乗ってた車やその改造費を入れると、2000万円以上は使った」というから驚きだ。 「俺の心が唯一解き放たれるのは、コイツ(車)とランデブーしている瞬間。だから、カネがいくらかかろうなんて問題じゃない」  ’80年代ロックに出てきそうなフレーズを交えながら語る藤沢さん。だが、走り屋を続けることに家族は納得しているのか? 「好きなことをするのになぜ家族の許しが必要なんだ? ちゃんと養い、子供だって風呂に入れている。それでいいだろ」  そこは百歩譲っていいとして、気になるのは家族で出かける際の移動手段。いくら家族とはいえ、カスタマイズされた愛車に乗せるようには思えないが……。 「嫁用の軽のワゴン車があるから出かける場合はそれを使っている。家族は大切だが、俺の車は俺だけの空間。嫁や子供は一度も乗せたことはないし、触らせもしない。もし生活が苦しくなっても最後まで手放すつもりはない」  あくまで我が道を突き進み、その生き方は決してブレない。けど、その先には一体何があるのか? 「俺もそれが知りたいから走ってる……のかもしれない。スピードの向こう側に何があるかってね」  プロレーサーでも言わないようなセリフが次々と飛び出す。この言動はまさにロックだろう。
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子供とハマっている楽しんごの「ラブ注入!」でキメてくれた藤沢さん。 元ヤン臭漂う格好のせいかポーズもどこかロッキンテイスト
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