震災をきっかけにフラれた男たちの行動
震災で試された、本当の男の価値。あのとき女が男を見限ったのには、それなりの理由があった!?
◆放射能恐怖から二人で東京脱出!!しかし、それが運の尽き
「男なら、どんな状況でも愛する女性を守るべし」とは、男子なら誰しも思うこと。しかし、都内で塾講師をしている加藤伸之助さん(仮名・26歳)の場合、震災の際に彼女のために起こした行動が、逆に二人の関係を壊すきっかけになってしまったとか。一体なぜ?
「僕の彼女は地元が福島県だったんです。幸い実家は無事だったんですが、彼女としては今回の震災にかなりショックを受けていて。それで『一人で家にいると怖い』と言うので、僕の自宅に招き寄せることになったんです」
その一方で、震災後「都内にも放射能がくるかもしれない」とビビって暮らしていたという加藤さん。そんな彼に母親から事態を狂わせる一本の電話がやってきた。
「どこで得た情報なのか『東京も放射能の危険があるから早く逃げなさい』と言われたんです。すると、その話をそばで聞いていた彼女が急にパニック状態に。『このままじゃ自分もコイツもおかしくなる!』と思って、彼女を連れて西に逃げる決意をしたんですよ」
◆逃亡できる男は社会性がない!?
問題は生活の糧である講師の仕事。しかし、彼女のことを考えると、一刻も早く東京を脱出するべきだった。そこで加藤さんは、クビになる覚悟を決め、強引に休暇を取ることにした。
「でも、そのかいあって、京都のホテルで4日ほど籠もっていると、だんだん彼女が元気になってきたんですよ。それで『せっかく関西に来たんだからほかの街にも行こう』という話になって。ところが、急に彼女が暗い表情になって『加藤くんと別れたい』って言いだしたんです。『普通の社会人なら、仕事を蹴ってまで逃亡なんて絶対にしない。このまま一緒にいていいのか不安になった』って。僕はただ呆然としてしまって……」
なんと、冷静さを取り戻した彼女にフラれてしまい、原発事故の状況は変わっていないのにスゴスゴと東京に戻ってきたのだ。
「彼女を失ったのがショックで、今では自分が放射能恐怖症になっちゃって。この先どうすればいいんですかね……」
人のことを考える前に、まず先に自分の気持ちを鍛えるべし!?
― 震災恋愛[フラれた/モテた]の境界線【1】 -
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