焼き物105円の至福! 噂のダジャレ居酒屋に行った
―酔っ払いの達人・大竹聡オススメの名店 その4―
週刊SPA!にて連載中の「アホほど飲むな!」。『酒とつまみ』元編集長・大竹聡氏が、アホほど飲んじゃった愛すべき人々のおりなす人間模様を綴ったエッセイなわけですが、当欄では大竹氏「オススメの名店」についても少し紹介しています。
そこで日刊SPA!では、誌面に載った名店の魅力について、より詳しくご案内していきたいと思います。
◆クチコミで若いお客さんが急増中
4軒目の今回は、阿佐ヶ谷にある「焼鳥割烹 川名」(週刊SPA!8月28日発売号にて掲載)。駅から歩くこと約5分。焼き鳥、焼きとんの飲欲をくすぐる香ばしい煙が漂ってくるのがこの店だ。開店のちょっと前だが、店先にはすでに何人かお客さんの待つ姿が。中に入ると手前にカウンター、奥にはお座敷もある。
「カウンターは常連のじいさん、ばあさんが多いんだけど、最近は女のコ2人組とか、なんだか知らないけど若い人もよく来るんだよねえ」と笑う大将の川名さん。ホームページなどは作ってないそうだが、クチコミで訪ねてくる若い客も増えているのだ。
ほとんどの焼き物が1本105円から注文できるが、オススメは、濃厚な醤油ダレが特徴の「チキンセット」(若鳥、ねぎま、鳥皮、砂肝、鳥レバ/515円)と、絶妙な塩加減の「ニュートンセット」(豚のタン、はつ、かしら、白もつ、なんこつ、豚レバ/620円)で、マッコリビール(399円)が進む、進む。しかし、チキンはわかるけど、なんでニュートン?
「新しい豚、ニュートンです。以前、クルマで立川を通ったときに、たまたま『新豚』という看板のとんかつ屋を見つけたんです。最初は何と読むのかわからなかったのですが、コレは面白い、とお借りしました(笑)」(川名さん)
つまみはトマト玉子焼き(通称「トマ玉」399円)やニラ豆腐(231円)、じゃがたらこバター(294円)などラインナップも豊富だが、実はひとつひとつ工夫が凝らされている。例えば「トマ玉」は、中心と外側で食べる場所により味付けを変えている。
「お客さんが食べていて飽きないようにね」(川名さん)
確かに食べ進めるとほんのりやさしい塩味からニンニクがガツンと効いた味に変化していく。
⇒「焼鳥割烹 川名」絶品料理【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=280488
◆店内には大将の迷句がズラリ
独創的なメニューも魅力だが、店を訪れたらぜひ、店内に貼られた句もつまみにしてほしい。「血に飢えた女将」「民族の採点―オリンピック」「こんな山の中で舞妓になるなんて」……酒も手伝ってか、ジワジワと効いてくる。
「ボツになったのもたくさんあります。『ウチはおっぱい揉み屋』っていうのを考えたら、お客さんに『下品!』と怒られました(笑)」
⇒大将の迷句【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=280491
こんなお茶目な大将と味なつまみのある「焼鳥割烹 川名」。覗いてみる価値アリです。
「焼鳥割烹 川名」
【住所】東京都杉並区阿佐ヶ谷北3-11-20
【電話】03-3339-3079
【営業】水~日曜日16:00~23:00
【定休】月・火曜日
<撮影/菊竹 規 取材・文/おはつ(本誌)>



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