中国「下水油」採取の瞬間!【スクープ画像あり】
ここ数年、下水溝の汚水から採取された脂分を精製した食用油「地溝油(下水油)」の流通が社会問題となっている中国。ドラゴンガジェット取材班は、そんな悪名高き“毒油”の採掘現場のスクープ撮りに成功した!
場所は、中国においても地溝油が最もはびこっている都市の一つとして知られている広東省深セン市。同市は昨年11月、その汚名を返上しようと、地元警察が大々的な地溝油業者の摘発キャンペーンを展開。すると皮肉なことに、市政府施設の食堂でも地溝油が使われていることが判明するという「灯台下暗し」な事態となった過去もある。
ある日、そんな同市中心部を歩いていたときのこと。ヘドロと残飯がないまぜになったような激臭が鼻を突いた。臭いの元をふと見やると、一人の中年男が飲食店の門前にあるマンホールを開け、そこを覗き込んで何やら作業しているではないか。
⇒怪しげなオッサン【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281711 「あ、怪しい……」そう直感した筆者が男の背後から観察を続けると、長い柄のついた杓で、マンホールの中から汚水をすくい、バケツに注いでいるではないか……。よく見ると、男は脂分が膜状になった上澄みだけを意図的に採取していた。 ⇒下水の上澄みを収集!?【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281712 男の行動に気付いた周囲の通行人は口々に「地溝油だろ!」「そんなものとってどうするんだ?」と罵声を浴びせるが、男は完全無視を決め込んでいる。そして、やがていっぱいになったバケツを片手にその場をそそくさと立ち去ったのだった。 ⇒【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281713 その後を追うと、車道に止められた青いトラックからは中年女が出てきてトラックの荷台の扉を開けるのが見えた。男はそこへバケツを乗せると再び扉を閉じ、二人でトラックに乗り込み、走り去ったのだった。 ⇒【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281714 トラックの側面には、ゴミ回収業者らしき社名が書かれてあった。調べてみたところ、昨年9月に当局によって営業許可を剥奪された企業であることが判明した。ネットで調べてみると、営業許可剥奪の理由は「地溝油の販売」だった。当時は市内最大の地溝油業者の摘発事案として、地元紙でも報道されたというが、地下では相変わらず営業を続けているようだ。 ちなみにトラックには「リサイクルマーク」も掲げられていた。下水に流された脂分が再び食用油として再利用される。これが中国式のリサイクルということか……。とんだ皮肉である。 【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】 ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州、ニューヨークを拠点に、最新の話題をお届けする。(http://www.dragon-gadget.com/)
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281711 「あ、怪しい……」そう直感した筆者が男の背後から観察を続けると、長い柄のついた杓で、マンホールの中から汚水をすくい、バケツに注いでいるではないか……。よく見ると、男は脂分が膜状になった上澄みだけを意図的に採取していた。 ⇒下水の上澄みを収集!?【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281712 男の行動に気付いた周囲の通行人は口々に「地溝油だろ!」「そんなものとってどうするんだ?」と罵声を浴びせるが、男は完全無視を決め込んでいる。そして、やがていっぱいになったバケツを片手にその場をそそくさと立ち去ったのだった。 ⇒【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281713 その後を追うと、車道に止められた青いトラックからは中年女が出てきてトラックの荷台の扉を開けるのが見えた。男はそこへバケツを乗せると再び扉を閉じ、二人でトラックに乗り込み、走り去ったのだった。 ⇒【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281714 トラックの側面には、ゴミ回収業者らしき社名が書かれてあった。調べてみたところ、昨年9月に当局によって営業許可を剥奪された企業であることが判明した。ネットで調べてみると、営業許可剥奪の理由は「地溝油の販売」だった。当時は市内最大の地溝油業者の摘発事案として、地元紙でも報道されたというが、地下では相変わらず営業を続けているようだ。 ちなみにトラックには「リサイクルマーク」も掲げられていた。下水に流された脂分が再び食用油として再利用される。これが中国式のリサイクルということか……。とんだ皮肉である。 【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】 ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州、ニューヨークを拠点に、最新の話題をお届けする。(http://www.dragon-gadget.com/)
ハッシュタグ
日刊SPA!の人気連載