涼しい秋こそ体臭が発生!予防のコツは?【後編】
そろりそろりと秋の足音が聞こえ始めた昨今。汗まみれな日々から解放されて、ようやく体臭問題から解放されると喜んでいる方も多いと思う。だが、これからの“ちょっと涼しい”時期こそ、体臭問題に気を遣わなければならないことは、あまり知られていない。
【後編】では、体臭問題の一要素である「洗濯の生乾きによる悪臭」の予防方法から解説していこう。
※⇒【前編】はこちら「くさ~い体臭のメカニズムを知る」
洗濯物の生乾き臭は乾燥がうまくいかず、雑菌が繁殖して悪臭を放つ。そのため、夏場よりも乾きにくい秋口は、生乾き臭が発生しやすい季節なのだ。
正しい洗濯方法は、洗って風通しのよい場所で日に当てて乾かすだけなのであるが、日夜仕事に飲みにと忙しい会社員にとってはこれはなかなか難しい。雨が続けば部屋干しせざるを得ず、生乾きの連鎖に陥ることもあるだろう。だが、忙しいサラリーマンでもちょっとした工夫で、部屋干しでも生乾きを防ぐ方法があるので伝授したい。
【1】洗濯機の中に洗濯物を入れっぱなしにしない
汗で濡れた衣服が洗濯機の中に入れっぱなしのままになると、濡れていない衣服まで湿ってしまい雑菌の繁殖が進む。するといくら洗濯しても最初から生乾きの匂いがしてしまうのである。すぐに洗わないなら、一度乾かしてから洗濯するといいだろう。
【2】バスタオルは乾かしてから洗う
上記同様。すぐに洗わないバスタオルは乾かしてから洗濯するべし。
【3】部屋干し洗剤や芳香剤を使う
最近では部屋干し用の洗剤として、殺菌成分を含んだモノが各種発売されている。部屋干しが多くなる場合は、こうした専用の洗剤や生乾き臭を抑える成分の入った柔軟剤などを使うとよいだろう。
とにもかくにも、最も効果的なのは洗濯機の中に洗濯物を放置しないこと。そして、濡れた衣服やタオルは乾かしてから洗うということである。
◆間違った消臭剤の使い方で効果は半減
こうした体臭問題の解決に力強い味方となるのが、制汗剤や消臭デオドラントなどである。しかし、これらは正しい使い方をしなければ効果は半減。気休めにもならないという。
「汗をかいた後や臭ってから使っても、効果はあまりありません。意外と正しい使い方がされていないのが現状です」(化粧品メーカー広報)
では、正しい使い方、効果的な使い方とはどんなものなのだろうか?
「ケースバイケースですが、外出前ならばシャワーなどで汗を流した後、しっかりと体を拭きます。乾いた肌に制汗スプレーなどを吹きつけ、その後に服を着て出かけるのがいいでしょう。外出先ならば、ボディシートなどで汗を拭き、肌が乾燥したら制汗スプレーなどを使うとよいでしょう」(化粧品メーカー広報)
要は、汗だくで使っても意味はなく、抑止と言うよりも予防的な使い方が効果を発揮するようだ。
◆意外な匂いの原因
意外な匂いの原因として、腕時計やネックレスなどが上げられる。これらは汗に濡れてチェーン部分に雑菌が繁殖して、いや~な臭いを放つようになってしまうのである。予防策としては、こまめに洗浄して場合によってはアルコールで殺菌。風通しのよい場所でしっかり乾燥させることである。
以上のことをふまえて実践すれば、きっとあなたも“臭わない人”になれるはずだ。体臭問題解決のキーワードは「乾燥」。雑菌の元となる汗はハンカチなどでこまめに拭くことが一番大切。これだけでもかなりの消臭効果を発揮するはずだ。
<文/テポドン(本誌)>
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