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ネット通販で“ワケありうなぎ”を買ったら尻尾だけが届いた

ネットニュース編集者も憤慨! ダマされるほうが悪いのか?エッ!

 新しいネットサービスが話題に上っては消え、栄枯盛衰を繰り返すなか、増えるトラブルにはある種の”トホホ感”も見え隠れする。こうした状況を、著書で『ウェブはバカと暇人のもの』と看破したネットニュースサイト編集者の中川淳一郎氏はどう見ているのだろうか。

「俺もこないだ”トホホ”をやったばかりです。『ワケありうなぎ・1kg1680円』というのをネットで見つけて即注文したんです。ところが、届いた商品は尻尾の部分のみがギッシリの代物。ダメなひつまぶししか作れないだろ!」

 注文の決め手は、販売サイトに多数掲載されていた「家族が大喜びでとても美味しかったです!」といった購入者の絶賛の声。

「単なるサクラならただの騙しの業者ですが、仮にこれが本気のコメントだとしたら、ここにはもっと根深いネットの危険性が潜んでいます。つまり、価値判断基準があまりにも常識からズレている人が、ネット上では盛んに情報発信しているということです」

 例えばグルーポンおせち騒動で、「豪勢なおせちが半額」という噂を聞きつけ、何も考えずに注文してしまった500人もこの部類だ。

「だって、おせちを詰めている製造ラインの写真を見れば、スタッフが手袋もつけずにピースサインしているんですよ。そんな店の料理、1万円でも高いでしょう。俺のうなぎ購入は次の被害者を呼んでいないけども、グルーポンは『あと何人!』という形で、次の人を落とし穴に呼ぶための過剰な情報発信をしているからタチが悪い」

 一方、こうした”バカと暇人”をフルに活用し、拡大を遂げているネットサービスの運営側の内部事情についても手厳しく指摘する。

「実感として、急成長の若いイケイケのネット企業には残念ながらバカが多いです。会社の急成長に対して人材の補充が追いつかず、『やればやるだけ稼げます!』的に集めた社員に、教育が不十分なまま、タイトなノルマで営業を任せていますから、おかしなことになるに決まってます」

 新しいネットサービスにお金を使う前に、消費者も広告主も「これは本当に必要か?」と立ち止まって考えてみることが肝要だろう。

中川淳一郎氏

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’73年生まれ。博報堂、雑誌ライター・編集者を経てネットニュースサイト編集者に。現在弊誌「ニュースディープスロート」で連載中。近著に『ウェブで儲ける人と損する人の法則』(KKベストセラーズ)

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取材・文・撮影/SPA!消費者問題特捜班
― グルーポンだけじゃない![ネットにブチギレ野郎]全員集合!!【5】 ―




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