更新日:2012年08月15日 15:15
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実は大金をつぎ込まないと遊べない!“無料”ゲームの罠

【怒FILE 3】「無料」のはずなのに40万円が”盗まれた!”  10年11月発表の四半期決算では前年同期比216%増の270億円を売り上げ、営業利益136億円を叩き出したDeNA。利益率50%にも上る驚異的な高収益体質を支えているのは、同社が運営するSNS事業「モバゲータウン」だ。そしてその屋台骨こそ人気の携帯ゲーム『怪盗ロワイヤル』である。  だが、連日洪水のように流れる「怪盗CM」を見るたび、大西邦彦氏(仮名・42歳)は怒りを隠さない。「他人のものは俺のもの」を座右の銘に、16歳から渡世に励む現役組長の大西氏だが、’09年10月の『怪盗ロワイヤル』スタート時から参戦し、あれよあれよと40万円をつぎ込んだという。 「もちろん最初は暇つぶし。だけど、苦労して集めてあと1コってところで根こそぎ盗まれたんだ。盗んだヤツには本気で殺意を覚えて、『この泥棒野郎!』って大人げないメールを送ったよ。あのときのショックは俺の26年間のヤクザ人生の中でも3本の指に入るほどだ」  その後は有料課金アイテムの武器防具(100~1000円)を揃えてステータスを強化し、泥棒対策としてワナ(100円)や金庫(300円)も100個単位で大量購入。3か月を費やし、いよいよ完全クリア目前まで猛進したという。曲がりなりにも極道としてのキャリアを積み、多くの若い衆を抱える組長がこうもハマってしまうとは、なんとも恐ろしいゲームと言えるだろう。 無料を謳うが、実は大金をつぎ込まないと遊べない  結局、大西氏は最後の最後で”持病”の短気が爆発し、モバゲー側に激烈なクレーム電話を入れ、すっぱり”足を洗った”。ただ、氏の名誉のために言えば、彼の怒りの矛先は、大金を使ったことではなく、その運営姿勢に向かっている。 「これは事実上カネを使わないと遊べないゲーム。しかも、強くなればなるほど周りに狙われるから、一旦カネを使いだすともう突っ込まざるを得ない。なのに『無料』を前面に謳って派手に広告を打ってるのは、無料サンプルを配って、ハマったヤツにたっぷり売りつけるのと一緒じゃないのか?」  怒りに震える大西氏だが、最後は諭すように静かに語った。 「他人のものを平気で盗み合うようなゲームは、少なくとも子供のうちは参加できないように配慮してもらいたいと、親として思う」  ヤクザですら怒りに震える”ヤクザな商売”。増殖中である。 【怪盗ロワイヤル】
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『ドラゴンボール』のごとく、各シリーズにつき5~7個のお宝を集め、コンプリートするのがゲームの目的。 ユーザー間でお宝を争奪しあうのが最大のポイント大西邦彦氏(仮名)】 ’69年生まれ。広域指定暴力団の四次団体組長。本部当番などでの手持ち無沙汰を埋めるために、モバゲーなどの無料ゲームをしていた。『怪盗ロワイヤル』のサービス開始とともに深々とハマり、短期間ながらも約40万円を投入。現在、高校生の息子と中学生の娘がいるが、彼らの携帯の請求書に毎月キャリア課金が約1万円ずつ記載されているのが目下の心配の種 ― グルーポンだけじゃない![ネットにブチギレ野郎]全員集合!!【3】 ―
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