更新日:2014年02月14日 18:53
デジタル

TGS2012でプロレス!? 今年もスマホアプリの勢いが凄い!

「東京ゲームショウ2012(以下TGS)」では、家庭用ゲーム機を引っ張ってきた従来のゲームメーカーに加え、“新たな携帯ゲーム機”とも言われるスマホをメインに台頭する新勢力も目立った。 ◆ ゲームショウなのにまさかのプロレス!?  まずは、人気カードゲーム『カードファイト!! ヴァンガード』でおなじみのブシロード。昨年もTGSに参加していたが、今年は冬に立ち上げるスマホ向けプラットフォーム「ブシモ」のプロモのため、「ブシロード史上、最大規模」での出展となった。  しかも、ブース中央にプロレスのリングを設営し、子会社化した新日本プロレスの試合を行うという、“異種格闘技戦”に打って出たのだ! これは見に行かなくては!! ということで、15時から行われる午後の部へ。  遠目からでもわかる、白のリングと張り巡らされたロープ。ここがゲームショウであることを忘れさせる。観戦したのは、「井上亘/永田裕志/小島聡/天山広吉」vs「TAKAみちのく/ハーリー・スミス/ランス・アーチャー/鈴木みのる」。 ⇒【試合の様子はコチラ】https://nikkan-spa.jp/296173/tgs2012_d01
tgs2012ブシロード

まさかのプロレス

 プロレスは、ファミコンの『タッグチームプロレスリング』で負けに負けまくった子供時代で時が止まっているので、最近の新日プロレスの動向については知識ゼロだったが、選手がマットに叩きつけられる音、体同士がぶつかり合う生の音の迫力はすごかった。会場のボルテージも「天山コール」で一気に高まっていた。  ちなみに、このイベントはオンラインで遊ぶトレカゲーム『キング オブ プロレスリング』のプロモの一環。アナログとデジタルを結びつける手法は、カードゲームをメインとするブシロードらしい。 ◆ゲームショウの影の主役!? GREEブース  続いては、ちょうどそのブシロードとSCEの間にブースを構えるソーシャルゲームの雄、GREE。5月にはコンプガチャ規制報道もあったが、相変わらず勢いを維持し、スマホへの転換が進む。  GREEブースで目立ったのは、たくさんのコンパニオンの方々。開場直後、100人はいるとおぼしき白い衣装のお姉さんたちが、ズラッと整列してお客さんを迎える様子は圧巻! 鳥肌が立った。これがソーシャルゲームの勢いか。 ⇒【画像】GREEのブースの様子 https://nikkan-spa.jp/296173/tgs2012_d07
GREE

この数!

 展示されたゲームは、GREEの看板を張る『探検ドリランド』を筆頭に、オリジナルタイトル『ドラゴンアーク』、有名タイトルのソーシャル版『モンスターハンター Massive Hunting』『メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス』『Assassin’s Creed Utopia』など強力なラインナップ。  中でも注目度が高かったのは、年内にiOSとAndroidで配信予定の『メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス』。シリーズ歴代の主要人物とメカが総登場するという豪華な内容もあって、試遊に行列ができていた。  12時からの記者会見では、2013年リリース予定の新タイトル『プロジェクトファンタズマ(仮)』を発表。『アークザラッド』の土田俊郎氏、『ディシディア ファイナルファンタジー』の荒川健氏、『FF』シリーズの作曲家・植松伸夫氏など、有名スタッフが手掛ける本作は、来年のGREEの目玉タイトルになりそうだ。  昨年のGREEブースはフィーチャーフォンでの展示も多かったが、今回は試遊機がスマホやタブレットに完全シフト。この1年での大きな変動を伺わせる。  今年後半から来年にかけては、スマホでのプラットフォーム争いがゲーム業界のひとつの焦点。そこに強力なコンテンツを持つ既存のゲームメーカーがどのように絡むのか? いろいろな思惑をすでにはらみつつ、非常に盛り上がりを見せた2012年の東京ゲームショウだった。 ⇒【画像】GREEの美女コンパニオン https://nikkan-spa.jp/296173/tgs2012_d08 <取材・文/卯月鮎 撮影/林健太>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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