「否定から入る」話し方は敵を作る
外見よりも中身と人は言う。しかし、飛び抜けた才能も爽やかな性格も、円滑な人間関係があってこそ認められるもの。結局、人の中身は普段のトークで決まるのではなかろうか。人から好かれる第一歩は、実は話し方にあるのかもしれない。
【否定トーク】無意味な反論がむやみに敵をつくる
ハッキリNOと言えるのはよいことだが、何事も加減が大事である。
「よく行く飲み屋のオッサンは学歴コンプレックスがすごい。大学時代の話をすると、『大学なんてカネのムダ。仕事しながら現場を見るほうが勉強になる』とか嫌みがヒドい」(男性・39歳・家電量販店)
自分の生き方を肯定するために、他人の生活を叩く姿はなんとも大人げない。
「元カレは、いつも私の話を全否定。ライブがよかったと言えば『あいつら、パフォーマンス落ちたろ?』とか、食事がおいしかったと言えば『中華なら○○がうまかった』とか、いちいちムカつくから別れました」(女性・30歳・派遣)
会話が否定から入ると、人間関係だけではなく、仕事にまでひびが入ることもある。
「仕事を頼むたびに『ちょっと無理かなぁ』が口癖のデザイナー。じゃあ別な人に頼みますって言うと『ちょっと待って……あ、なんとかなるかな』って妙に恩着せがましくてイライラする」(男性・33歳・出版)
なんでもかんでも否定する人たちに、NOと言いたいのはこちらのほうである。
【否定トークの傾向と対策】
すべてを否定する人は、ほかの人とは違うというプライドを持ち、自分が優れていることをアピールしようとする傾向にある。そのため放置プレイが意外によく効く。
イラスト/ヒラマツオ
― 徹底解剖[なぜか嫌われる人の言動]NG大全【7】 ―
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