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ラジオは正確で冷静な情報源だと改めて実感

サンキュータツオ氏】 芸人
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時事漫談で人気の日本で唯一の”学者”芸人 ’76年、東京都生まれ。’98年、早稲田大学の落語研究会で出会った居島一平と漫才コンビ「米粒写経」を結成。一方で、一橋大学で非常勤講師を務め、表現論・文体論などを教える 「僕はもともとラジオっ子なんですよ。それを差し引いても、今回の震災報道を通じて、ラジオの情報がいかに正確なもので、いかに人を落ち着かせるメディアなのかということを実感しましたね」 とラジオを評価するのは、オフィス北野所属の漫才コンビ「米粒写経」のツッコミ担当でありながら、早稲田大学大学院で言語学などを研究し、一橋大学で非常勤講師も務める学者芸人・サンキュータツオ氏。 「ラジオは、さまざまなニュースを、映像に頼らずに音声のみで伝えることに長けているメディア。ラジオを情報源にすれば、テレビでリピートされていた津波映像などで恐怖や不安を煽られることもなければ、Twitterに氾濫した不確かな情報に翻弄されることもないんです」 とはいえ、「Twitterは時代を象徴する大きなツール。情報の発信元さえしっかりと裏取りできれば、ラジオにも勝るほどの素晴らしい媒体」としながらも、やはりタツオ氏は、震災翌日のラジオ局に注目した。 「3月12日のTBSラジオですね。平日昼の帯番組のパーソナリティをされている荒川強啓さんが土曜日にもかかわらず、普段通りに慌てずに落ち着いて地域ごとの情報や停電情報、電車の運行情報などを発信していたんです。僕はなにより”情報の裏を取ること”が大事だと思っています。特に、有事に現在進行形の情報を発信してくれるラジオの意義を再確認しました」 芸人という立場では、この震災報道をどのようにウォッチしていたのだろうか。 「英紙『インディペンデント・オン・サンデー』の1面は、実は、サンドウィッチマンの伊達みきおさんのブログが発端。それが書かれていた16日の『朝日新聞』の記事に、同じ芸人としてグッときましたね」 芸人発の情報が国境を越えてメディアを動かすこともあれば、江頭2:50の救援物資配送のように、発信せずとも発覚してしまったパターンもあった。意外なところで『スポーツ報知』がエガちゃんのニュースをいち早く報じた。 「お金じゃなくて行動でボランティアをする行為って、芸人でなくても難しいことだと思うのです。それを誰にも告知せずにやってしまうところが江頭さんらしいなと。一般的な彼のイメージとは違う”人のよさ”がプルトニウムと一緒にうっかり出ちゃった感じですよね(苦笑)」 こういうときこそ、笑顔になれるニュースも読みたいものだ。 ◆情報の裏を意識する! 意外なところから生み出されるニュースにも注目! 【海外メディア】英紙『インディペンデント・オン・サンデー』
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被災地の凄惨な写真を使うべきだと編集部内で激論になるも、「新聞の支えは読者と心を通わせることだ」と決断した結果だというエピソードも、おおいにタツオ氏の心を打った 【新聞】『スポーツ報知』
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江頭2:50の救援活動を伝えた『スポーツ報知』。「事務所の人間も把握していない行動というところがすごいなと。それよりも、被災地の人がよくオーラを消した彼に気づいたなと思いましたね」 【ラジオ】TBSラジオ 報道特別番組
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震災の影響で『デイ・キャッチ』の内容を変更し、荒川強啓氏が報道特別番組を担当。タツオ氏は「落ち着いて情報を伝えてくれることに頼もしさと安心感を得た」と絶賛 震災報道[アテになるメディア]判定会議- 【6】
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