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自伝出版、作詞・作曲…自分語りが止まらない30代

 男も35歳ともなると、仕事でもある程度責任のある立場になり、結婚や子供の誕生といった人生の次のステップを歩み……と、言いたいところだが、中には次のステップへと踏み出せずに迷走し始める男性も少なくない。その具体的な迷走ぶりを紹介していこう。

◆自伝出版、作詞・作曲……自分語りが止まらない
森嶋健吾さん(仮名・37歳・独身)

SNS さまざまなツールを駆使して自分語りに忙しい男性も。都内在住の森嶋健吾さんは、37歳にして自身の“自伝小説”を執筆&自費出版した。独身の気安さもあって、2年前に脱サラし、現在は経営する都内の居酒屋で自伝の販売も行っているのだとか。

「すべてのきっかけはfacebookの書き込み。これまでの自分の恋愛観や青春の思い出、人生そのものを振り返った日記を書き溜めているうちに、生き迷っている若い人たちにも読んでほしいと思って、自費出版を決意したんです。内容は基本フィクションの設定ですが、全体的に恋愛・友情・生きる意味など僕の半生を色濃く混ぜ込んだ仕上がりになっています」と熱く語る森嶋さん。

 本人いわく、“永久不滅の甘酸っぱい恋愛要素が満載”な自信作なのだとか。定価は2000円。……それが安いのか高いのかわからない。

 自伝のみならず現在は作詞・作曲なども同時に行い、アーティスト活動にも力を入れているという。

「店でイベントを行う際はオリジナルソングを披露しています。過去の自分への思いや、人間とは何なのかという疑問を歌詞にふんだんに入れ込んだり。声をかけてくださればいつでも演奏しますよ。ギターは常に準備していますから気軽に声をかけてみてください」

 演奏はウェブ上でも閲覧可能。固定カメラで撮影された数十曲の熱唱動画が並び、監督・演出を行っているムービーも配信中。

 過去を振り返り、今を生きる。人生のまとめ作業真っ只中の森嶋さんには“ファン”の女性もいる。

「友人に『面白い人がいる』と勧められて、ネタ的に半分冗談で友達申請をしてみたんです。すぐに独特の世界観にどハマり(笑)。頻繁に小説や動画がアップされるので、ネタが尽きることはない。そのたびに友達と大盛り上がりです(笑)」(26歳・歯科助手)

 本人の思惑とは異なるかたちで注目されているのが気になるが、本人が満足ならいいのかも。

お店では、自伝、オリジナルソング、こだわりカレーという濃厚フルコースが味わえるという

【こじらせ男の神器】
震災以降は、自らのサイトで自作の復興支援ソングも披露。少しでも多くの人を勇気づけたいと語る

イラスト/ただりえこ
― 35歳が分岐点[人生をこじらせた男たち]の共通点【5】 ―




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