【新型うつ】見落としやすい5つの兆候
―[[40歳の危機]その傾向と対策]―
◆典型的な鬱の症状に当てはまらずとも、注意が必要
40男なら誰もが重大な病に罹る可能性がある。鬱の兆候というと「気持ちが沈み込み、やる気がなくなる」「食欲・性欲の減退」「寝付きが悪い」などが知られている。が、医師であり、医療ジャーナリストでもある森田豊氏によると「イライラして八つ当たりする」「暴飲暴食・酒量が増える」なども危険な兆候だという。
「身なりに構わなくなったり、遅刻が増えるなど、ルーズになっていくケースもあります。典型例から外れた兆候は自分も周囲も見逃しやすいので注意が必要です」
こうした兆候に気づくにはどうすればいいのだろうか。
「原則はセルフチェック。毎朝、鏡に向かい、昨日と変わっていないか、1週間前と変わっていないかを確認します。自分以外に配偶者、同僚など第三者にもチェックしてもらうと、さらに安心です」
また、蓄積疲労や倦怠感にも気を配る必要があるという。
「40歳を過ぎると、若いときのように、1日寝ても完全に疲労回復できないのは普通なこと。でも、1週間かけてたまった疲れが、次の1週間のうちにリセットできない場合は、『危ない疲れ』です。放置すると、心身いずれかになんらかの異常が表れてきますよ」
【見落としやすい鬱の兆候】
▼早朝覚醒
▼暴飲暴食
▼イライラする・人に当たる
▼身だしなみに気を使わなくなる
▼遅刻が増えるなど、普段に比べてルーズになる
【森田 豊氏】
医療ジャーナリスト・医学博士。診療科を問わないさまざまな病気の概説や、医療にかかわる問題に取り組んでいる。『「病院に行くほどではない」と放っておくと、大変なことになる!』(扶桑社)など著書多数
取材・文/島影真奈美
― [40歳の危機]その傾向と対策【6】 ―
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