デジタル

外国勢にまった! 国産スマホが今年飛躍する理由

iPhone 5にLTEと華やかなトピックスが豊作だった昨年。今年は、デジタル業界にとってどんな年になるのだろうか? ◆不遇だった国産スマホが、ついに外国勢に反撃!
アクオスフォンゼータ

驚異の電池持ちが話題の「アクオスフォンゼータ」。酸化物半導体「IGZO」を利用した省エネ液晶を生産できるのは、今のところ全世界でシャープただ一社だという

 日本のケータイは世界をリードしていたはずなのに、スマホ時代になってからは、やれiPhoneがいいだの、やれサムスン製品のほうが優れているだの、すっかり形無し。だが、2013年は国産スマホが堂々の逆転を果たす……と話すのは、モバイル評論家の法林岳之氏。 「Androidについて言えば、登場以来ものすごいスピードでプラットフォームが進化していたので、グーグルの近くにいるメーカー、つまりサムスンなど数社にしかわからないことも多かったんです。そのスピードがOS4.0になってから落ち着き、Androidの中身がわかってきたので、日本のメーカーもスマホの作り方がうまくなった。基本的なところがちゃんとしていれば、あとは細部がものをいう世界ですからね」  日本勢反撃の嚆矢となったのは、年末に発売されたシャープの「アクオスフォンゼータ」。新型省エネ液晶「IGZO」と、思い切ったハメコミ式の大容量バッテリーを搭載し、2日間充電なしで使える「神機」と評判。 「防水端末への根強いニーズなどもあり、春モデルでは、国産の人気が外国勢を抜くでしょう。また、日本はもともとデバイスの国であり、液晶にもカメラにも一日の長がある。今後のハイエンド端末のスタンダードになる<5インチフルHD液晶>を作れる企業は世界に3社しかありませんが、そのうち2社は日本企業。スマホ向けカメラの新定番である裏面照射型のCMOSセンサーは、ソニーがほぼ独占しています。デバイスを中心に、スマホ市場では日本は本来の強さを取り戻しつつある。その底力が窺えるような、新モデルの登場に期待ですね」 ― 2013年デジタルトレンド大研究【1】 ―
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