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「40歳なのに一番年下」なので雑用ばかりの職場

アラフォーサラリーマンの後輩不足が深刻な社会問題となりつつある。35歳過ぎてもコピーやお茶出し、上司のお世話…。雑用に追われ、仕事のスキルが身につかず、転職もままならない職場の実情を紹介する。

◆「キミの会社の提案は新鮮味がないね」と客先からチクリ

サラリーマン●沢本一平さん(仮名)39歳
広告代理店営業
月間労働時間:280時間
年収:600万円
部署の平均年齢:40歳

 後輩不足によって、仕事のパフォーマンス自体が低下している例も少なくない。

 中途で現在の大手広告代理店に入って7年目。いまだにグループ内では一番年下の沢本さん。現在は新築マンション、戸建ての広告を担当しているが……。

「マンション広告の資料請求用返信はがきの料金受取人払いの番号を郵便局に行って取得。週末ごとに実施するモデルルーム案内の看板持ちには、道路使用許可が必要なんですが、そのために半日がかりで郊外の警察署に申請……。それを担当している案件すべてで行うので、それだけで相当の時間を費やすことになります」

 雑用に追われることそのものよりも、ターゲットに対するプロモーション案、モデルルームへの誘導プラン、発売から何か月で完売させるかという販売ストーリーの立案といったメインの仕事が後手に回ってしまうのがつらいのだという。

「余裕のなさがクライアントに見抜かれるのか、『キミのところのアイデアは新鮮味に欠ける、面白みがないね』とキツイひとことを言われることも。後輩不足で雑用に追われているせいで数千万円単位のお金が動く競合プレゼンで勝てないようでは、会社にとってもいいことはない。でも、テレビなどの花形部署に比べて売り上げが少ないので肩身が狭い。人手が足らないとは、とても主張できない状況です」

 ただ、安定感のある会社なので転職は考えづらい。

「とにかく体力がないと続かないので、コンビニ弁当はなるべく食べないようにしたりと健康には気を使っています。現状を変えるのは諦めているので、体力が続く限りは今の状態で頑張るしかないですね」

イラスト/サダ
― サラリーマンを蝕む「後輩が足らない!」症候群【8】 ―

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