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「16人中8人が課長」という“老害”部署の苦労

アラフォーサラリーマンの後輩不足が深刻な社会問題となりつつある。35歳過ぎてもコピーやお茶出し、上司のお世話…。雑用に追われ、仕事のスキルが身につかず、転職もままならない職場の実情を紹介する。

◆たった1人で3人の課長の相手をし、3年で15kg増!

サラリーマン●近藤順二さん(仮名)36歳
メーカー系SE
月間労働時間:230時間
年収:410万円
部署の平均年齢:47歳

 大手電機メーカー系列会社でシステムエンジニアとして働く近藤さんの部署では、30代は近藤さんを含めて2人、20代はたったの1人。後輩がほとんどいないうえに、16人中8人が課長という、とんでもない状態。

「部下のほうが少ないせいで1人につき3人の課長が口を出してくるんです。窓際に8人の課長がズラリと並んでいる姿は壮観ですよ」と苦笑いする。

 そもそも近藤さんの会社は組合の力がかなり強く、数年前「今後一切リストラはしない」という理不尽ともいえる要求を会社がのんでしまったことがこの惨状を招いた原因だと言われている。

「これだけ管理職が多ければ人件費ばかりがかさみ、若手社員の採用や昇給が抑制されてしまう。さらには人件費がかさむせいで、顧客に提示する見積額もおのずと高くなり、あっけなく競合他社に負けてしまう。若手がどれだけ頑張っても上にいけないから、社内の空気は常によどんでいるし、飲めばいつも愚痴や悪口だらけ。抜け出せない悪循環に陥っていることを、上のほうの連中はまったくわかっていない」

 近藤さんを苦しめる老害はそれだけではない。自分のことしか考えない課長たちに振り回され、暴飲暴食と不摂生がたたって3年で15kgも太ったという。

「そうはいっても課長に嫌われたらおしまいなので、それぞれの課長の機嫌を損なわないよう、飲みに誘われたら必ず付き合わないといけません。ヘタしたら、ほぼ毎日飲み会なんていう週も。厄介なことに、仕事帰りに遅くまで飲むのが美徳の課長がいる一方で、朝早く出社するのが美徳の課長もいるので、遅くまで飲んだ翌朝も早朝出社。板ばさみで胃が痛くなります。課長同士はライバル意識が強いので、後で揉め事に巻き込まれないよう、全課長への用件はすべてメールで流して証拠を残しています。そうやって自分の身を守るのが精いっぱいですね……」

イラスト/サダ
― サラリーマンを蝕む「後輩が足らない!」症候群【7】 ―

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