「10年に一度の相場」で労せずに勝つ方法
長く低迷を続けた日本の株式市場が、ついに劇的なトレンド転換を遂げた。この上昇はいつまで続くのか、今から「安倍バブル」に便乗する方法はあるのか――。わずかな資金を一気に増やせる「eワラント」で、上昇相場に乗るとっておきの戦略を「バブルの達人」に聞いた!
◆今の相場は誰でも儲かる「サルネコ相場」
日本の株式市場は、今まさに「安倍バブル」に沸いている。新政権への期待から急騰した日経平均株価の上昇率は3割を超え、野田政権による解散発表以来12週も続く連騰となった。これは高度成長期の岩戸景気以来、54年ぶりとなる記録だという。
この急激な上昇についていけず、指をくわえて見ているだけ、という読者も多いかもしれない。「出遅れ組」にも挽回のチャンスはあるのだろうか。市場のバブルに詳しい土居雅紹氏はこう解説する。
「このバブルの第1段階は3月末まで続き、その後も上下しながら1万5000円程度まで上昇するとみています。こんなにぐんぐん上がる相場は10年に一度。サルでもネコでも儲けられるので、『サルネコ相場』と呼んでいます」
◆銘柄発掘など不要素直に大型株へ投資を
そんな夢のような相場なら乗らない手はない。今から投資するなら、何がいいのだろうか。
「上昇率の高い銘柄のキーワードは3つ。『外人買い』『リベンジ』『ど真ん中』です」
「外人買い」は、日本株の売買の7割を占めるといわれる外国人投資家に人気の高い銘柄のことだ。
「外国人投資家は時価総額が大きく、日本を代表する企業の株を中心に投資します。こうした銘柄は彼らの旺盛な買いに支えられてさらなる上昇が望めるでしょう」
そして「リベンジ」は、’08年のリーマンショック以降の円高で、海外勢に大きくシェアを奪われた輸出企業のことだという。
「ウォン安に乗った韓国勢に押されて息も絶え絶えだったソニーやパナソニックをはじめ、さまざまな業種の輸出企業が苦境に追い込まれましたが、今回の相場で株価を上げているのはまさにこうした企業。円安の後押しを受けて息を吹き返し、リベンジを果たすことが期待されているのです」
確かに、’12年秋には77円台をつけたドル/円はすでに94円前後まで上昇しており、輸出関連企業が受ける恩恵は計り知れない。
最後の「ど真ん中」は、誰もが知る有名企業のことだという。
「この相場の主役は大型株。中小型株が上昇するのは上昇相場の最後でリスクも大きいので、素直に大型株に投資すればいいのです」
それでは、具体的にこれら3つのキーワードにあてはまるのはどんな銘柄だろうか。
「全部にあてはまるのはトヨタやホンダなどの自動車、ソニーやパナソニックなどの家電、コマツや日立建機などの機械、新日鐵住金やJFEホールディングスなどの鉄鋼あたりですね。『リベンジ』にはあたりませんが、メガバンクなど金融や証券も期待できます」
【POINT】銘柄選びのテーマは3つ
・外人買い
日本株の売買代金の約7割を占め、株価形成に大きな影響力を持つ外国人投資家が好む銘柄を狙おう。時価総額が大きく、日本を代表するような企業の株だ
・リベンジ
リーマンショック後の激しい円高で、輸出企業の多くは海外勢に大きくシェアを奪われた。しかし今、アベノミクスの円安を追い風に、大復活が期待される
・ど真ん中
今回の上昇相場をけん引しているのは、いわゆる「大型株」だ。中小型株の上昇は遅くリスクも高いので、今は素直に有名企業を選んで投資するのが得策
⇒【後編】eワラントなら少額投資で一攫千金が狙える!?へ続く https://nikkan-spa.jp/391012
【土居雅紹氏】
ゴールドマン・サックス証券を経てeワラントCOO。ノースカロライナ大学でMBA取得。『勝ち抜け!サバイバル投資術』など著書多数
― 少額投資でハイリターン!eワラントで安倍バブルに便乗せよ【1】 ―
『勝ち抜け! サバイバル投資術』 中国バブル崩壊、米国発世界恐慌…ミッションは生き残り |
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