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人と人を繋ぐときには、固結びで『結ぶ』べし【ビジネスパーソンの礼儀】

石黒謙吾氏

石黒謙吾氏

 著述家で編集者の石黒謙吾氏による新著『7つの動詞で自分を動かす』(実業之日本社)が注目されている。「愚直に動くこと それは誰だってできる簡単な問題解決法」と謳う同書では、「ぶつける」「分ける」「開ける」「転ぶ」「結ぶ」「離す」「笑う」という7つの動詞を提示。それらを入り口に、「<名詞で受動的に考える>から、<動詞で能動的に考える>」ことの重要性が解説されている。

 著者の石黒氏に聞くサラリーマンの日常を“7つの動詞”で見直すと……?」の5回目は「結ぶ」。タフな仕事人として名高い石黒氏の熱いメッセージを見逃すな!

◆その5「結ぶ」

――これは「人と人を繋ぐ」みたいなことに関わる話題でしょうか。

石黒:はい。でも「繋ぐ」では、ちょっと弱い。人と人を引きあわせて「じゃ、あとはよろしく!」みたいな軽さは、無責任だと思うから。ニュアンスとしては「適当に『繋ぐ』な。キュッと固結びで『結ぶ』べし」という感じです。

 メリット、という言葉はあまり好きじゃないんだけど、仕事絡みで人を引きあわせるのは、双方にメリットがあって初めて意味を持つと思うし、その行く末はちゃんと責任持って見届けるのがビジネスパーソンの礼儀ではないでしょうか。僕も当然そうしてるし、まわりのしっかり仕事する方たちはみんなそうしています。

 人と人を繋ぐと、その関係性が自分にも返ってきて、自分もよりたくさんの人と繋がることができる……みたいな考え方がありますけど、これもさっき述べたような責任を果たしてこそ、結果として自分にもたらされるもの。いろいろな人を紹介しているのに、どうも自分に返ってくるものがない、メリットがない、なんて人は、往々にして「じゃ、あとはよろしく!」みたいな軽い繋ぎ方しかしていないのでは。そういう意味で「固結び」するのが大事なんです。

――常に「人と人を固結びする」ことを意識することが重要になると。

石黒:まあ、強く意識しすぎるのもプレッシャーになるから、まずは自分の関わっている案件、関係している人に失礼がないよう心がけて、関係性を自分なりに把握しておく、くらいの感覚でいいと思います。結ぶことの核心は、思いやり。「あの案件で引きあわせた2人は上手くやっているかな」「紹介した相手に迷惑をかけないようにしよう」といった考えは、要するに思いやりですから。人間が太古から持っている、プリミティブな感情に基づいて行動することが、人間関係に限らず大事だと考えます。縄文人のように生きて、仕事もやれればいいなと。

【石黒謙吾氏】
編集者・著述家・分類王。1961年、石川県金沢市生まれ。講談社『PENTHOUSE』、『Hot Dog PRESS』の雑誌記者・編集者を経て、32歳で完全フリーに。以来、書籍の編集やプロデュースに注力し、これまでに200冊以上を手がける。著書は87万部で映画化もされた『盲導犬クイールの一生』はじめ、『2択思考』『図解でユカイ』『ダジャレ ヌーヴォー』など多数。プロデューサー・編集者としても、歴史・社会ネタからサブカルまで、硬軟織り交ぜたさまざまな本作りを展開する。全国キャンディーズ連盟(全キャン連)代表。日本ビアジャーナリスト協会副会長。草野球歴34年、年間40試合という現役プレーヤーでもある。

<取材・文/漆原直行>
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