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モナコの居住&プライベートバンク事情

預貯金を海外に逃がすキャピタルフライトといえば、シンガポールや香港がまず思い浮かぶが、『勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法』の著者、玉川陽介氏によれば、モナコも非現実的な選択肢ではないという。インフラ、税制が富裕層向けに整備された“独立国家”の詳細を、玉川氏に語ってもらった。

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モナコ アベノミクスによる景気刺激策のおかげで、数年ぶりに日本経済にも明るい兆しが見えてきたのは良いことです。しかし、現在の量的緩和策がより過激なものへとエスカレートすれば、財政規律の破綻を招き、日本経済と日本円の価値を脅かす可能性もあります。

 このように、自国の経済が不安定になった時に、より安全な国へと資産を移すことをキャピタルフライトと言い、世界規模で経済がつながり、電話やPCを使って簡単に資金移動ができる現代においては、極めて合理的な資産防衛法のひとつです。

 さて、万が一の自体が発生した際には、どのような国が資産の逃避先として適しているのでしょうか。今回は、日本人にはあまり馴染みのない、モナコという国の金融事情と居住権について紹介したいと思います。

◆日本人の知らないヨーロッパの金融立国、モナコ

 モナコはフランスのニース(南フランス)から電車で20分という場所に位置する、フランスの一部が独立したようなミニ国家です。日本からの直行便はありませんので、ニースやミラノまで飛行機で12時間以上かけて飛び、そこから陸路でモナコへ入るという長い道のりを辿ることとなります。

 モナコの最大の特徴は、なんと言っても超富裕層マネーを集めることを国策として行っている点です。富裕層を迎えるに相応な社会インフラ、そして、お金持ちを魅了してやまない数々の税制優遇を提供しています。

 F1の開催地、カジノ、ワンルームマンションが1億5000万円以上、40億円で1300平米の豪邸マンション、高級車と豪華ホテルが当たり前の超富裕層の街、モナコですが、実はモナコでは小金持ちも受け入れています。

◆思ったよりも現実的なモナコに住むという選択肢

 一般的には、モナコのプライベートバンクに約100万ユーロ(約1億2000万円)を預ければ、銀行が「この人は十分な資産があり、働かなくてもモナコで生活できる人です」という証明書を発行してくれて居住権を発行してもらえるのですが、中には3,500万円程度の預金でも、その証明書を発行してくれる銀行もあります。

 生活コストは日本以上ですが、3,500万円程度の預金と20万円程度のアパートを借りれば居住権が取れるというのは、モナコの敷居が高いイメージに比べて現実的です。

 モナコは、歩いて回れるほどの小さな国ですが、ヨーロッパの中でも経済は極めて安定しており、フランスにもイタリアにも遊びに出られる飽きない街です。老後の目標のひとつとして検討してみるのも面白いのではないでしょうか。

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 治安は良く、世界中からセレブが集まり毎日がパーティ。一攫千金で大金を掴んだら、是非とも移住してみたい!?

●モナコのプライベートバンク比較など銀行についての資料はこちら
http://cpx.co.jp/articles/342/index.html

【玉川陽介氏】
1978年生まれ。学習院大学在学中に情報処理受託の会社を起業し、その後、M&Aにて売却。その資金を元手に国内不動産投資、海外証券投資などを幅広く行う。不動産ナレッジベースサイト「不動産投資の杜」http://cpx.co.jp/を運営。著書に「勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法」

<取材・文/日刊SPA!取材班>




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