ドルベースで見ると日本株はそれほど上がっていない

日経平均は、’13年年初から約20%も上昇した。しかし、ドルベースで見ると、実はそれほど上がっていないという。株高で幸先よい滑り出しとなった安倍政権だが、その命運は改革相場に繋げていけるかどうかにかかっている!

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◆ドルベースで見ると、日本株はそれほど上がっていない。円安相場から改革相場になるか!?【後編】(人気ブログ「金融日記」管理人 藤沢数希氏)

 しかし、世界の基軸通貨のドルで見ると、日本株はそれほど上がっているわけではなく、年初来のパフォーマンスも米国株と同程度だ。日本株上昇の半分以上は、日本人の円の財産が、世界(ドル)から見て10%も少なくなってしまったために、その分が円で見ると浮き上がっただけなのだ。

 それでも株価が上がると人は喜ぶもので、安倍政権への支持率も株価と一緒に上がっている。今後の安倍政権の命運は、この円安相場を改革相場に繋げていけるかどうかにかかっているだろう。TPP参加や規制改革などによって、本当に日本経済を強くしていくことができるか。株高で幸運な滑り出しとなった安倍政権が、改革を進めることで、株価をさらに上げてくれることを期待したい。

【今週の数字】
ドルベースで見た日本株の上昇率
9%
アベノミクスで盛り上がる日本株は、年初から約20%も上昇して絶好調のように見える。しかし、ドルベースで見ると、実は9%程度の上昇にとどまり、米国株と同程度のパフォーマンスである

日本株

S&P500は米国のTOPIXで、NYダウは米国の日経平均。英FTSE100は英国の大企業100社、EURO STOXX50は欧州の大企業50社、香港ハンセンは香港株式市場の30社で構成

【藤沢数希氏】
欧米の研究機関にて計算科学、理論物理学の分野で博士号を取得。その後、外資系投資銀行に転身。主宰するブログ「金融日記」は月間100万PV、ツイッターのフォロワーは7万人に及ぶ。最新刊『外資系金融の終わり』(ダイヤモンド社)が発売中

外資系金融の終わり

世界経済を牛耳っていた外資系金融の終わりのはじまり

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