アベノミクスで百貨店は売上高が回復
日経平均は年初から約20%も上がり、一部の企業では賃上げを決めた。しかし、街中の景況感と株式市場の温度は明らかに違う。実際、アベノミクスで景気は回復しているのか? 兜町界隈から百貨店、旅行代理店、そして夜の銀座まで、さまざまな街角景気を調査してきた!
◆時計、ブランド品、車と高級品がジワリと回復
苦境が続くスーパーに対し、売上高が回復しているのが百貨店だ。
⇒【グラフ】https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=412304
「高級時計の売れ行きが好調ですね。メインターゲットの50~70代に加え、最近では30~40代まで顧客層が広がっています。ほかにも、オーダーメイドスーツや、5万円前後の革靴も人気を集めています」(日本橋三越)
新宿・小田急百貨店のファッションブランド店員は、「株高の影響でグッチやシャネルなど海外ブランド品の売り上げも好調ですよ」とホクホク顔だ。
高級外車の販売も沸いている。
「2月に入って、1000万円超のマセラテイやアストンマーチンの売り上げが前年比2倍と好調です」(中古車ディーラー)
宝飾業界では、50万~100万円台のジュエリー商品が動きを見せ始めているが、宝飾の卸業者は「売り場が活気づいて受注が増えるのは嬉しいですが、急な地金の高騰で仕入れコストが上がり、採算が合わない。相場が落ち着くまでは薄利状態が続きそう」と嘆く。
― 街角の景気を大調査[アベノミクス景況感]悲喜こもごも【2】 ―
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