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放射能避難組で沖縄にプチバブル到来!? その複雑な内情

沖縄 震災直後の福島原発事故により、放射能パニックとなった東日本。目に見えない恐怖から逃げるように、関西や九州、そして沖縄へと移住を決断した人は多い。特に沖縄へは有名人などもこぞって避難、移住するなどし、注目を集めた場所でもある。

 だが、こうした放射能避難組を巡って、沖縄ではちょっとした嬉しいようなイラつくような、なんとも複雑な問題が起きているという。沖縄に転勤して7年の会社員男性に話を聞いた。

「震災直後から大勢の方が“安全”を求めて沖縄に移住してきました。誰だって放射能は怖いので、移住することには何の問題もないと思います。ですが、彼らの考え方や行動には賛同しかねることが多々あります」

 男性は内地にいる知人の紹介である夫婦に移住の手引きをしたのだが、この家族に振り回されて散々な目に遭ったという。

「友人の紹介で、沖縄に移住したいという夫婦に知り合いの不動産屋を紹介したんです。沖縄なのにごっついマスクをしたりして、なんとなく神経質そうなご夫婦だなというのが第一印象だったんです。数日経ったある日、不動産屋の社長から電話があって困っているというのです。社長によると、物件を見に行った際、部屋に入るなりガイガーカウンターで放射能を測定し始めたと。これには社長と立ち会った大家さんが面食らったそうです」

 結局、物件自体は気に入ったものの、大家さん側が拒否権発動をしたそうだ。また、沖縄に移住して5年という女性(神奈川県出身)もうんざりした顔で振り返る。

「近所に東京から避難されてきた夫婦がいるんですが、その奥さんとちょっとお話しした際に『あなたのご家族も避難させた方がいい』と言い始めたんです。面倒くさいなぁと思って『もう、年だから避難しても意味がないと思うんですよねぇ~』って返したら、すっごい形相で『あなたは家族のことを思ってないの?』とか『放射能のことを知らないの?』って……。もう、顔を合わせるのも億劫です」

 これ以来、顔を合わせるごとに「もっと放射能についてちゃんと勉強した方がいい」や「家族のことを愛しているなら呼んであげた方がいい」など“余計なお世話”のオンパレードだとか。

 こうした“ヒステリックな移住者”の話は、震災以降の沖縄では急増しているという。地元紙の記者にも話を聞いた。

「海上自衛隊と那覇市が共同で企画した雪遊びのイベントが、内地からの避難者による抗議で中止になりました。説明会には20人程度が集まったのですが、結局は納得してもらえなかったそうです。地元メディアは暗黙の了解で、自衛隊や米軍を“良く言う”ことはご法度です。震災時のトモダチ作戦ですら非難する社説を出すくらいです。でも、この時ばかりは自衛隊のことが気の毒で仕方なかったと記者仲間で話したくらいです。また、ある病院では避難してきた方が来院した際にレントゲンを撮ることになったら、『放射能が怖くて非難してきたのに、なんで放射線を使うんだ!』と激怒されたそうです。ただ、こうしたヒステリックな言動によるトラブルならまだいいのですが……」

 記者によると、沖縄の経済事情がさらなる問題を引き起こしているという。

⇒【後編】へ続く http://nikkan-spa.jp/415832

<取材・文/本誌沖縄特捜班>

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