飲み会を断るサラリーマンは出世できない
スマホは捨てろ!』を一読することをお勧めしたい。<取材・文/日刊SPA!取材班>
【鈴木進介氏】
コンパス代表取締役。「逆転の思考術」をテーマに経営コンサルタントとして活動。20~30代の若手社員から「社外先輩」として圧倒的な支持を得ている。5月9日に『スマホは捨てろ!』を発売 http://suzukishinsuke.com
新生銀行の調査によれば、サラリーマンの1か月の小遣いは3万9600円(ケータイ代込み)だという。1回の飲み代の平均は2860円、1回の昼食平均にいたっては510円だ。これって少なくないか?
30代サラリーマンに話を聞いても、「飲み会はカネのムダだから誘われても行かない。断り続けていれば誘われなくなるから問題ない」(35歳・通信)「アベノミクスなんて関係ない。会社は不況のまま」(38歳・出版)「収入が増えたとしても小遣いは据え置きの予感」(36歳・電機)と何ともさびしい声ばかり。
なかでも、「小遣いが1万円以下」だというサラリーマンが共通して口にしたのは「飲み会はカネのムダだから行かない」という確固たる信念だ。確かに、少ない小遣いのなかから飲み代をねん出するのは厳しいし、そもそもノミニケーションが重視されたのもひと昔前の話だ。
しかし、経営コンサルタントの鈴木進介氏は「飲み会を断るようなサラリーマンは出世できません」と断言する。
「これまでコンサルタントとして、100社以上に関わってきましたが、ノミニケーションが重視されない時代だからこそ、飲み会に積極的に参加するサラリーマンはそれだけで重宝されるんです」と言う。
「人事っていうのは、結局のところ印象がすべてです。よほど専門的なスキルがあって仕事ができる人を除けば、どんぐりの背比べ状態。そこから頭ひとつ抜けて出世するには、仕事で頑張るよりも、積極的に飲み会に参加して社内のネットワークを築いたほうがよっぽど早いですよ」
と言うと、「『宴会部長なんて泥臭い。俺は仕事で評価されてやる』なんて人が出てきます。でも彼らはわかってないんですよね。宴会部長もできない人がプロジェクトを遂行したり、人を引っ張っていけるはずがない。そんな能書きは飲み会で伝説の一つでもつくってから言ってほしい」
「飲み代をケチるようなサラリーマンって、大概“コストパフォーマンス”って言葉が大好きなんです。でも、本当にパフォーマンスがいいかなんてわかってなくて、ただ安いものを買って喜んでいる場合がほとんど。もちろん、飲み会に参加すれば必ず出世できるわけではありませんが、仕事で頑張るより近道なのは確か。飲み代をケチるよりずっとコスパがいいですよ」
「コスパにこだわるあまりパフォーマンスが見えてない」――まさにコスパの奴隷である。そんなサラリーマンになりたくない諸兄は、「30代サラリーマンが『無難な人』から抜け出して会社でサバイブするスキル」を記した鈴木氏の新刊『
『スマホは捨てろ!』 「会社で生き残る」ための戦術を徹底的に考えた |
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