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外国語はできても、宅配便の送り方は知らない新入社員

上の世代から「ゆとり」と蔑まれ始めているのを見て育ち、中高生時代にはSNSが登場。「ソーシャル」とともに思春期を送ってきた。この4月にやってきたのは、そんな時代を生きてきた若者だ。ソー活が流行し、就活の鉄板ネタは「震災ボランティア」と意識が高そうだが、括りとしては「第3次ゆとり世代」とまだまだゆとり枠。現場からの最新の観察報告をリポート!

<資格大好き ハリボテくん:遭遇率40%>
ゆとり, 新入社員資格をたくさん持っていたり、外国語がペラペラだったり、無駄にスキルだけは高い。なのに、宅配便の送り方がわからない、漢字が苦手など基本的な常識がないハリボテ状態。せっかく身につけたスキルが宝の持ち腐れになってしまっている。大学のAO入試組にこのパターンが多く、近頃増えている

◆立派なのは履歴書の資格欄だけ

 就職難を乗り切るために、たくさんの資格を取り、スキルを磨いている学生は多い。しかし、中には見掛け倒しのハリボテくんも。

「新入社員が宅配便を送る際、名前しか書いていなかったので、住所を書かなきゃ届かないだろ……と指導したらポカンとしていた。聞けば、手紙もロクに出したことがないとのこと。浮世離れにもほどがある! でも、PCの資格を多数保有し、イタリア語はペラペラ」(メーカー・27歳)

 さらに、こんな目撃談も。「新入社員に資料のFAXを頼んだが、いっこうに帰ってこない。様子を見に行くと、『送っても送っても、資料が戻ってきてしまうんです』とパニックになっていた。FAXは物質転送機ではありません!」(流通・29歳)

 また、グローバル化のせいか、外国語ができても、日本語が苦手という新入社員も。

「語学が堪能なのが自慢の新人が、『この日休みまーす』と言いながらボードに『体』と書いて唖然としました」(メーカー・27歳)

 ある意味面白い存在だが、資格と同時に高いプライドも持つ彼ら。「これだからゆとりは」という言葉に敏感で、反発してくるのでご注意を。

取材・文/宮崎智之
― [2013]新入社員の観察報告【5】 ―




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