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期待の新人に限ってあっさり辞める【転職予備軍の本性】

上の世代から「ゆとり」と蔑まれ始めているのを見て育ち、中高生時代にはSNSが登場。「ソーシャル」とともに思春期を送ってきた。4月にやってきたのは、そんな時代を生きてきた若者だ。ソー活が流行し、就活の鉄板ネタは「震災ボランティア」と意識が高そうだが、括りとしては「第3次ゆとり世代」とまだまだゆとり枠。現場からの最新の観察報告をリポート!

<一見いいコに見えるのに… 隠れ遊牧民さん:遭遇率70%>
ゆとり, 新入社員一部で揶揄されつつも、いまだノマドやフリーランス礼賛の風潮は続いている。その煽りにモロに乗っかっているのがこのタイプ。一見しっかり者で人事ウケもいい、仕事もできる。しかし、高い倍率を勝ち抜いて入った会社も、気に入らなければあっさりと辞める。正社員という肩書に一切しがみつかないのである

◆好印象の仮面の下には、転職予備軍の本性が

 返事よし、笑顔よし、期待の新人と思われた宮本さん(仮名・IT・31歳)の部下だが、入社2日目にしてその期待は裏切られた。

「ウチの会社、今秋から本社の神奈川移転が決まったのですが、入社初日にそれを説明したところ、翌日には『都内の実家暮らしを続けたいから、秋には辞める』と同期と話している姿を目撃。神奈川と東京なんてたいして変わらないのに、なぜそんなにあっさり辞めるという発想が出てくるのか……」

 ほかにも、「入社初日からPCのお気に入りに大量の転職サイトを入れていた」なんて話も。いずれも、一見問題がなさそうな新人に限ってだから油断ならない。

 ちなみに、このタイプは昨年入社組にも見られたようで、「新人イチ仕事のできるコが、残業の多さを理由に入社3か月で退社。その際、『社員の権利だ!』と有休はきっちり消化し、休暇中は社用携帯の電源もご丁寧に切っていました。辞めさせていただく以上、今までお世話になった分、有休は取らないのがマナー、という考えは微塵も浮かばないんですね」(印刷・43歳)。確かに権利は権利なのだが、有休も消化できずに働いている先達にとってはなんとも理不尽に思えてしまうのであった……。

取材・文/朝井麻由美
― [2013]新入社員の観察報告【4】 ―




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