“億超え”スキャルピング派トレーダーの必勝法
いつまで続くのか不安になるほど上がり続けるアベノミクス相場。この熱狂の初動に乗って、いち早く「億超え」を達成した個人投資家が続出している。彼らはどんな投資をしているのか? アベノミクス・ドリームを体現した億トレーダーの必勝テクニックを聞いた!
◆総資産は2月2億円超。他人の一歩先を読む!
「政権交代やアベノミクスで相場が上昇しているということもありますが、信用取引における信用余力が無制限になったことが大きいですね」と語るのは、今年2月、資産が2億円を突破したテスタ氏だ。 ’12年12月は1718万円のプラス、今年は1月2059万円、2月4092万円、3月3843万円と、資産を増やしている。
「’12年末までは資金1.5億円ほどだったため、一日5億円ほどの売買しかできませんでした。チャンスだと思っても信用余力の関係で売買できなかった。でも今は信用余力が無制限になっていくらでもできる。一日20億円ほど、最大で50億円売買した日もありました」
それでも、「これからもずっと勝ち続けられるわけではないし、今でも負けないだけで御の字だと思っています」と謙虚に話す。
「リーマン・ショックのような大きな転換も経験してきた。リスクを負いすぎないようにしているからこそ、短期売買で安全にコツコツ利益を確定しています」
そんなテスタ氏のトレードを象徴するようなトレードが2月27日のナノキャリアだ。その日、テスタ氏がナノキャリアを約定した回数は、前場途中から後場の寄り付き直後までの短時間で20回以上。ナノキャリアは空売りができないので、すべて買いからのエントリーだった。
「この日は寄り付きから下がった後、一気に強気の展開に変わったんです。日経平均が朝から下がっていましたが、それでも上がってくるというのは、かなり強気の証拠と判断。買いしかできない銘柄の場合は、原則として強い勢いを感じる銘柄だけを狙います」
テスタ氏が売り抜けたのは大きな陽線の真ん中。もう少し粘れる可能性があっても、大きなロットで値動きが激しいときは、サッと利食ってサッと逃げる。
その日のほかの取引でも、だいたい1~2分で売買を完結。この点がコツコツスキャルピング派たるゆえんだ。テスタ氏は常にほかの多くの投資家たちがどう動くかを予想し、その一歩先を行くことを狙っている。
「『好決算が出たから、さて今から買おう』ではもう遅く、その前に買うことが重要。相場の裏を読んだうえで、さらに一歩先を行く考えが重要だと思っています」
⇒【グラフ】テスタ流のスキャルとは?https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=430213
【テスタ氏】
資産2億円超。デイトレが得意。ブログ http://blog.livedoor.jp/tesuta1/、ツイッター@tesuta001
※株価や保有株数などは3月15日の終値時点のもの
― 億超えトレーダーがアベノミクス必勝法をこっそり教えてくれた【2】 ―
『億超えトレーダーが絶対に教えたくない アベノミクス株投資の法則』 アベノミクスで活況を呈する株式市場で、億超えトレーダーが続出中 |
ハッシュタグ