雑学

天才か馬鹿か?「あぁ~ん」と喘ぐ大根の制作者を直撃

 まずは、騙されたと思って以下の映像をご覧いただきたい(イヤホンなどを使っての視聴をお薦めします)。

⇒【動画】はコチラ http://nikkan-spa.jp/452423

 やさしくなでた大根から女性の喘ぎ声が……読者の皆様の「なんだコリャ!?」という疑問はごもっとも。実はコレ、某都内有名私大卒業者が中心となって制作した「セクハラ・インターフェース」という作品なのだ。これは一体、なんなのか……。動画を見続けてもいっこうに理解できないので、記者は早速、制作チームのメンバーである、市原えつこさんと渡井大己さんを直撃することにした!

◆「コレって一応、電子楽器なんですよ」

――動画を拝見したのですが、そもそもコレ、何に使うんですか?

市原:一応コレ、電子楽器なんですよ。制作を始めた当初は、これを使って「セクハライブ」という音楽イベントをやりたいと思っていたんです。たまにアート作品と捉えて頂けることもあるのですが、「卑猥な電子楽器をつくりたい!」という単純なモチベーションで始めたんです。アートや研究というにはバカバカしすぎるので、自分たちとしてはエンターテイメントのためのデバイスと位置づけています。

――なぜ、このような謎の楽器を作ろうと思ったんですか?

左から市原えつこさん、渡井大己さん

市原:私は大学生の頃、秘宝館や男根崇拝の神社に行く機会があったんですけど、そこに行って、すごく感動したことが大きなきっかけですね。男性器がドーンと神社に祭り上げられていたり、テクノロジーを無駄に駆使したアダルトコンテンツが展示されていたり。意味の分からない“あけっぴろげな日本のエロ”に、個人的にすごく衝撃を受けまして……。それがトラウマというか、もやもやと自分のなかに長いこと渦巻いていたんです。それと並行して、当時大学で入っていたゼミがメディアアート研究を扱っていて、デジタルメディアを使ったプロジェクトを提案する課題があったんです。そこで「この機会に自分の妄想を実現しよう!」と思い立ち、「セクハラ・インターフェース」の企画を提案しました。しかし、技術的な知識がまったくなかったので、一人じゃ何をどうやって作っていいか分からなかった。そこで、電子工作のスキルを持っていた先輩の渡井大己さんがこのプロジェクトに興味を示してくれたので、「一緒に制作をしよう」となったんです。その後、もう一人のメンバーである慶野優太郎くんは音響プログラミングの知識があるということなので、さらに誘い、今のメンバー3人が集まって、作り始めた形です。

――じゃあ、けっこう昔から制作は始まっていたんですね。

市原:はい。最初はもっと雑な造りだったんですよ。とりあえず「女性の生脚っぽいものから音が出る」という狙いはあったんですが、何がベストなのかよく分からなかった。で、最初はウレタンを使って肉っぽい筐体を作ったり、パンティストッキングにコットンを詰め込んだものをお尻や生脚に見立てて、それを触ると音が出るようにしていたのですが、グロすぎて、あまり“面白いエロさ”ではなかった。それに、「視覚的にエロい物からエロい音が出ても普通じゃないか?」という疑問もあって、予想の範囲内の物を作ってもしょうがないなと。なので、代替品を探っていたところ、たまたま寄ったスーパーで大根を発見し「コレだ!」となりました。そこから「大根は寝かせたほうがいいのか?」「イヤ、直立不動のほうがいい」「流す音にはどんなエフェクトをかけたほうがいいのか?」などなど、いろんな試行錯誤を続けまして、なんとか今の完成度にたどり着きました。トータルではなんだかんだで3,4年の制作期間はかかっていますね。

――喘ぎ声が出る仕組みを教えてください。

渡井:ザックリ言うと、大根に電極を刺して電気を流しているんです。で、大根を触ると電圧が変化して、それによって音の再生速度が変わる仕組みです。音自体は大根と繋いだPCから流しています。要は、大根は再生速度を調整するスイッチで、それによって喘ぎ声の長さが変わるようになっているんです。

――ちなみに、この喘ぎ声って誰の声なんですか?

市原:これは大学時代の後輩の女子の声を録音していますね。申し訳ないことに、基本ノーギャラなんですが……。素人のコたちなんですけど、プロのAV女優並みの喘ぎ声を出しくれました。

――てっきり市原さんの声なのかと思いました。

市原:いや~、こんな物を作っておいてなんですが、私自身はエロに対してそれほど造詣が深くないので……(笑)。まぁ、ある程度距離を置いて観察しているからこそ、敢えてエロを作品にしようと思ったのかもしれません。

⇒【後編】へ続く「一番、お金がかかっているのは大根代です」
http://nikkan-spa.jp/453073


●セクハラインターフェースのHP http://www.sekuhara-interface.com/

<取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>




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