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久保ミツロウ&能町みね子がCDデビュー!? 渋谷直角「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」特典CDに参加

ボサノヴァ, 音楽 ライター、コラムニストとして活躍する渋谷直角の漫画「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」が、7月31日に扶桑社より発売されることになった。本作はもともと、渋谷が鉛筆書きした漫画をコピーして手製本した小冊子をゲリラ的にイベントなどで手売りしていたもの。

 表題作は、ミュージシャンを目指して活動するも、芽が出ないまま35歳になった女・カーミィが主人公。枕営業の末、J-POPのボサノヴァカバーCDのなかの一曲を歌うことになったカーミィだが……。表題作ほか、いい年して夢を捨てきれず、サブカルにまみれて自意識ばかりが肥大した、残念な20代、30代男女の肖像をシニカルな筆致で描く連作短編集だ。当初は少部数のゲリラ販売だったが、ツイッターなどでの大きな反響を受けて、このたび単行本化が実現した。

「有名になりたい! 手段は選ばない!」と狂わんばかりの自意識がほとばしる主人公の内面をより強く表現するために、今回、書籍の購入特典(特典がもらえる店舗は渋谷のブログ http://chokkaku.jugem.jp/?eid=486 にて随時更新)として、実際にボサノヴァカバーCDを制作。本作のファンでもある漫画家の久保ミツロウと能町みね子が、著者の渋谷直角とともに「今夜はブギー・バック」のボサノヴァカバーに挑戦した。

 レコーディングでは、「久保さん、もっと『このCDをきっかけにのし上がってやろう!世に出てやろう!』というプロデューサーへの媚びを声色に滲ませてください」「能町さんは、男への媚びに加えて、世の中への憎しみも込めてください」と、鋭い(?)プロデュース能力を発揮した渋谷。

 そしてボサノヴァ・アレンジは、吉田哲人が担当。吉田哲人は、小西康陽のマニピュレーターや、竹達彩奈、Negiccoなどのアレンジや楽曲提供、サウンドプロデュースも手がけてきている気鋭の作曲家。きゃりーぱみゅぱみゅ「きゃりーぱみゅぱみゅのジブリセット」ではジブリ音楽のカバーアレンジ(maid boys名義)、また、久保ミツロウが出演している『久保ヒャダこじらせナイト』(フジテレビ系)でも、『青春こじらせソング』コーナーで、B’z「いつかのメリークリスマス」、レベッカ「フレンズ」のアレンジを提供している。

 録音中は「この歌声で本当に大丈夫なの……?」と不安を隠せなかった3人だが、吉田のアレンジによって、ちょっと驚く完成度のボサノヴァカバーに仕上がり、久保&能町にとっても思い出深いCDデビュー(!?)となった。本編はもちろん、特典CDも要注目の一作となりそうだ。 <取材・文/牧野早菜生>

★本書の発売を記念してイベント3連発開催! ゲストは久保ミツロウ、能町みね子、しまおまほetc.⇒http://nikkan-spa.jp/483162

カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生

残念な20代、30代男女の肖像をシニカルな筆致で描く連作短編集




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