「Google+」は流行るのか?
Facebookや、Twitterなどが鎬を削るSNS業界で敗北し続けた巨人Googleが、新サービス「Google+」を発表した! 現在クローズドな招待制でのテスト期間ながら、評判は上々。ついにGoogleがSNSでも勝者になるのか?
◆失敗を乗り越えてGoogleが今度こそSNSに本気になった!?
6月28日にGoogleが発表した新しいSNSサービス「Google+」。既存ユーザーからの招待がなければ参加できないベータテスト中にもかかわらず、使用者からは洗練されたインターフェースと操作性で好評のようだ。
なかでも欧米での勢いは強く、サービスインから1か月弱で実に2500万人以上のユーザーを獲得したのではないかと報道され、同時期にSNS業界最大手Facebookのアクセスが足踏みすると、「Google+の影響ではないか」と話題になるほど。日本でもすでにmixi、Facebook、Twitterに次ぐSNSとして注目を集めている。
◆じつは負け続き?のGoogle産SNS
ただ、Googleはこれまでも、SNS黎明期に開始したorkutをはじめ、GoogleBuzz、Googlewaveと3度にわたってSNSサービスを提供しながらもどれも成功しなかった過去がある。負け知らずのGoogleにとって、SNS分野は唯一の弱点ともいってもいい。Googleにとって4度目の挑戦になる「Google+」は、本当に定着できるのか?
「定着すると思います。Google+は、シンプルな操作性と、Googleのサービス網との連携をいいバランスで実現できています。失敗の過去から学んでいますね」(ITライター・坂本寛氏)
何よりの強みは、一度参加すればGmailなどGoogleのサービスを使う限りずっと導線として機能すること。
「友達の登録もGmailの履歴からすぐ追加できるので、気軽で継続しやすい仕組みですね。また、実名登録が原則なので、仕事や顔の見える距離の関係がメインになりやすいですが、趣味の友達も『サークル』機能で振り分けられるので、数が増えても発言が追いやすいのもいいです」(坂本氏)
また、Googleが現在SNS事業とともに力を入れているAndroid携帯にも標準サービスとして搭載され一気に普及するのでは? との指摘もある。
「Googleは今月モトローラのモバイル部門にあたる子会社を買収し、機種開発から手がける意思を見せました。iPhoneにおけるTwitterのように、キラーアプリになる可能性も高く、すでにビデオチャットなども実装してゲームのサービスまで開始しました」(同)
どうやら、Google+は、こんどこそSNSの世界で大きな成果を残す可能性が高そう。
周囲にユーザーがいたらさっそく招待してもらおう!
取材・文/くぼうちのぶゆき(タブロイド)
― 4度目の正直Google+ ってどう?【1】 ―
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