「中国経済は負のスパイラルに入る」闇株新聞氏

「中国の“影の銀行”」が問題視されている。ひとたび焦げつくと、サブプライムショック以上の経済的ダメージをもたらす……などと、まことしやかに囁かれているのだ。果たして、その規模と実態やいかに!?

◆FRBの量的緩和縮小で深刻化する中国シャドーバンキングの実態【後編】
(有名ブロガー「闇株新聞」氏)

⇒【前編】「中国の理財商品は自転車操業」はコチラ

 それでは、これからどのような問題が出てくるのでしょう?

 まずFRBが量的緩和縮小に動けば、米国から中国に流入している資金は減少します。これが中国経済の足を引っ張ることは間違いありません。基本的に理財商品は中国国民の金融資産で購入されています。これは’90年代のアジア危機やロシア危機、最近のギリシャ危機などのように、資金が直接海外に流出して金融危機が引き起こされたケースとは違います。

 しかし、そうであるがゆえに、中国経済の減速が深刻な影響をもたらします。経済が減速すれば「融資平台」の投資先である不動産価格が低迷し、インフラ建設などからの収益も低迷します。

 つまり「焦げつき額」が急増し理財商品の元利金支払いが滞る可能性が増えます。FRBの量的緩和縮小は間接的には中国経済を減速させ、それがシャドーバンキング問題を深刻化させ、さらなる中国経済を減速させる「負のスパイラル」を招く恐れがあるのです。

シャドーバンキング

地方政府がつくった関連会社(融資平台)が理財商品で多額の資金を調達

【今週の数字】
中国シャドーバンキングの規模
約460兆円
米国投資専門誌は中国のGDP840兆円の55%にものぼる460兆円規模の理財商品が出回っていると試算。100兆円との試算もあり、実際には正確な規模はわからず……

【「闇株新聞」氏】
’10年にブログ「闇株新聞」(http://yamikabu.blog136.fc2.com/)を創刊。管理人は大手証券においてトレーディングや私募ファイナンスの斡旋、企業再生などに携わった経験を生かして記事を執筆。特に’11年10月の「オリンパス事件」と’12年3月の「AIJ投資顧問事件」で専門家もうなる詳細記事をアップして話題に。’12年から有料メルマガ「闇株新聞プレミアム」(月額2600円)を開始。今年4月には『闇株新聞 the book』を上梓

闇株新聞 the book

「異次元」の金融緩和で為替・株・日本国債はどうなるのか?




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