「アクティビストにはもっと暴れてもらいたい」闇株新聞氏

株主総会シーズン真っただ中。日経平均が1万5000円を回復したこともあって平穏無事な総会が大半のようだが、気になる動きも。米国著名アクティビストたちが日本株を大量取得しているのだ。闇株新聞氏がその動向を追った。

◆株主総会ラッシュ!りそな・IHIに食指を動かすアクティビスト御三家【後編】(ブログ&有料メルマガ管理人「闇株新聞」氏)

⇒【前編】はコチラ

 りそなとは旧大和銀行(信託併営)と旧埼玉協和銀行なので、メガバンクのなかで唯一信託銀行がなく首都圏の店舗網が比較的手薄な三井住友グループが買収する可能性は確かにある。デビッド・アインホーンは何か「儲けの匂い」を感じたのかもしれない。

 もう一人のダニエル・ローブは、ソニー株を大量に取得してエンターテインメント事業の分社化などを提案していたが、さすがに巨額赤字を出し続けるソニーに「あきれて」大半を処分したようだ。ダニエル・ローブがソニーの株主総会に乗り込む可能性はなくなった。経営陣は「ホッ」としているはずであるが、それではソニーは復活しない。一方で、ダニエル・ローブはIHIを大量に取得したようである。これも具体的な株数や取得方法は明らかにされていないが、表向きはジェットエンジンやターボチャージャーなどIHIの主力事業に注目したそうである。しかしお目当ては豊洲地区に保有する不動産を再開発することによる潜在的価値のはずである。

 これらはまだまだ本格的な動きとは言い難いが、彼らにもっと暴れてもらったほうが日本の株式市場にとってよいのかもしれない。

【今週の数字】
上場企業の株主総会ピーク
6/27=911社
全体の38.6%に当たる911社が一日に株主総会を開くが、集中日の割合が4割を切ったのは初。’07年に東証が上場規定で分散開催を求めて以降、集中割合は低下している

【選者】「闇株新聞」氏
闇株新聞’10年にブログ「闇株新聞」(http://yamikabu.blog136.fc2.com/)を創刊。管理人は大手証券においてトレーディングや私募ファイナンスの斡旋、企業再生などに携わった経験を生かして記事を執筆。特に’11年10月の「オリンパス事件」と’12年3月の「AIJ投資顧問事件」で専門家もうなる詳細記事をアップして話題に。’12年から有料メルマガ「闇株新聞プレミアム」(月額2600円)を開始。『闇株新聞 the book』も発売中

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