日本株比率の引き上げで、一気に相場は上向くのか?【後編】

麻生財務大臣が“予言”していた「6月」に入り、マーケットではGPIFの運用比率の組み替えに注目が集まっている。果たして日本株比率の引き上げにより、一気に相場は上向くのか? 闇株新聞氏が分析する ◆異次元緩和の次なる手は世界最大の年金基金による“異次元”の日本株買いなのか?【後編】(ブログ&有料メルマガ管理人「闇株新聞」氏) ⇒【前編】はコチラ  実際にGPIFは、運用対象や運用タイプによって内外の運用会社(投資顧問会社など)を多数選定して細分化した資産を配分しているだけで、機動性に欠け、運用報酬ばかりかさんでいる。この体制も変更する必要がある。  いずれにしても日本株組み入れ比率は拡大すべきである。世界の年金運用は株式が中心であり、主要年金基金は最低でも総資産の5~6割が自国の株式なのである。しかし、日本株の組み入れ比率が拡大されると日本国債の購入が減るとの懸念から利回りが上昇する恐れがある。一方で、現在の為替水準では外国株と外国債券で25%超もある外貨資産比率を維持する理由はどこにもなく、「異次元」に減らすべきである。とりあえずの資産構成は、国内債55%、日本株30~35%、外国株・外国債券で10~15%が望ましいだろう。 【今週の数字】 GPIFの運用資産 128.5兆円 この金額は年金基金としては世界最大。なお、民間運用会社として世界最大の運用資産を誇るのはブラックロック(米)で453兆円。次いでアリアンツ(独)が200兆円 【選者】「闇株新聞」氏 闇株新聞’10年にブログ「闇株新聞」(http://yamikabu.blog136.fc2.com/)を創刊。管理人は大手証券においてトレーディングや私募ファイナンスの斡旋、企業再生などに携わった経験を生かして記事を執筆。特に’11年10月の「オリンパス事件」と’12年3月の「AIJ投資顧問事件」で専門家もうなる詳細記事をアップして話題に。’12年から有料メルマガ「闇株新聞プレミアム」(月額2600円)を開始。『闇株新聞 the book』も発売中
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