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不動産価格のピークは20XX年

 アベノミクスにより、すでに強含みの不動産市場。東京オリンピックの開催決定で、その勢いは本物となるのか。『手持ち200万円から始める! 低リスク・高利回りの不動産投資』の著者、玉川陽介氏に、これからの不動産市場の展望を語ってもらった。

◆熱気と歓喜に沸く都心の不動産市況

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「震災前と比べ、都心の一棟マンションの価格は2~3割上昇しました」(玉川氏)

 実は、東京オリンピックが確定する前から、都心では、すでに不動産価格は高止まりしていました。1年ほど前から売り物件は少なく、毎月と言って良いくらいに価格上昇を続けています。震災前に比べると、都心の一棟マンションは2~3割くらい値上がりしていると言えるでしょう。

 ただでさえ、強含みの不動産市況に、さらに東京オリンピックの後押しが加わるのですから、価格が下がるわけがありません。

◆なぜ不動産は値上がりしているのか

 一番大きいのは、実は東京オリンピックではなく、世界的な量的緩和政策の影響です。世界中の国がお札を印刷して、バラマキをしているわけですから、お金の価値は下がり、相対的に、株や貴金属、不動産など資産の価値は上がります。そして、その中で、最も値上がりを期待できるのが、都心の不動産なのです。

 さらに、政府はアベノミクスの一環として貸出支援基金という制度を作りました。同基金では、3兆円という膨大な金額が、日銀から金融機関に低利で貸し付けられ、それが私たちのような個人投資家に回り、そのお金で不動産を購入することが期待されています。

 現在、個人の大家さんが金融機関から借りている資金の総額は、全国で20兆円ほどです。その1割以上にもあたる金額が、これから更に市場にばらまかれようとしているのですから、市場が冷えることは想像できません。

◆どこまで不動産は値上がりを続けるのか

 不動産の値上がりは、金融機関の融資姿勢次第でどこまででも上昇を続けることが可能です。バブル期に東京の地価は7倍になりましたが、この時期に賃貸需要やGDPが7倍に増えたわけではありません。金融機関が多額の融資を出したことが地価を7倍にした原因なのです。

 そして、今回の量的緩和による資金供給は、バブル期の状況と似ており、同じことが起こらないとも限りません。むしろ、バブルを起こすための金融政策を国策として行っているとも言えます。

 いま、証券市場では、日経平均4万円説や東京オリンピックの経済効果150兆円説などトンデモ予想が飛び交い、お祭りムードとなっています。私も「不動産価格は7倍になる!」と言いたいところなのですが、現実的には、6年前のファンドバブルで付けた価格を更新するところまで、時期として2018年頃がピークだと考えています。

 すでに東京オリンピックとアベノミクスの相乗効果によるお祭りは、はじまっ
ています。これは、間違いなく歴史の教科書にも刻まれることとなる重大な経済イベントでしょう。この国策バブルに乗り遅れると、私たちが生きている間に次はないかもしれません。不動産投資を始めるには絶好のタイミングだと思います。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

【玉川陽介氏】
1978年生まれ。学習院大学在学中に情報処理受託の会社を起業し、その後、M&Aにて売却。その資金を元手に国内不動産投資、海外証券投資などを幅広く行う。不動産ナレッジベースサイト「不動産投資の杜」http://cpx.co.jp/を運営。著書に『勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法』




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