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「監督?選手?呼び方はどっちでもいい」谷繁中日新監督会見【一問一答】

 高木守道前監督の退任会見から2日後。12シーズン振りのBクラスに甘んじたドラゴンズの来季の行方は、この男に託された。谷繁元信42歳。

 25年のキャリアで出場試合数は2,900試合。ノーヒットノーランを4度。2,000本安打に6度のゴールデングラブ賞。グラウンドの要として、幾多の修羅場をくぐってきた谷繁が、監督就任会見を行った。

谷繁中日新監督

多くの報道陣の前で抱負を語った谷繁新監督(左)

――はじめて要請を受けた時の気持ちは?

谷繁:えっ、自分?と思いました。

――正式に要請を受けたのは?

谷繁:先週の終わりです。それまで(非公式で)相談というか、そういう話は少しありましたが……。

――そこから考えて決断されたのか?

谷繁:いつかはこういう日が来るかな、とはほんの少しだけ思っていました(笑)。僕もあと何年、現役ができるか分からないので、厳しい環境に入っていくのは、自分のスタイルとして嫌いではない。

――家族は何と言っていた?

谷繁:がんばれ、と(笑)。

――反対はなかった?

谷繁:僕が相談した中では、ありませんでした。

――どなたに相談されたのですか?

谷繁:相談する大切な方が誰だとか、それは言えませんよ(笑)

――迷いはなかったか?

谷繁:自分が出来るのだろうか?とは思いました。無理と断ればそこですべてが終わってしまう気がした。(監督就任の要請を)そう言っていただけたので、頑張ってみようかと。

――選手兼任監督は、’06~’07年の古田敦也(元ヤクルト監督)さん以来です

谷繁:それは(マスコミの)皆さんが思うこと。(まだ監督としての経験がないので)それは経験してみて、はじめてどうだったと判断できることだと思います。

――落合GMの存在は?

谷繁:8年間一緒にやってきているので、僕の考え方も分かってくださっていると思うし、落合さんの野球の考え方も、多少なりとも分かっているつもりです。そういう意味で「意見(異見)を言える」とは思います。

――監督として目指すチームは?

谷繁:強いチーム。やっぱり強いチームです。

――谷繁新監督のスタイルは?

谷繁:これまでキャッチャーとしてやってきたので、まずは守り。ゼロで抑えれば負けることはない。あとは点の取り方ですね。

――監督一本ではなく、なぜ選手兼任で?

谷繁:今年も130試合に出ていますし、自分はまだプレーできると思っているので。

――(あと117試合に迫った)通算試合出場の日本記録について

谷繁:よく言われることですが、試合に出ることを続けていくだけ。意識はして
ないです。プレーすること。一試合一試合の積み重ねです。

――42歳という若さでの監督就任については

谷繁:昨日、WBCの監督に(ひとつ下の)小久保が就任しました。若いからどうとか言うのは、僕は違うと思う。今はオリンピックでも17、18歳が金メダルを取る時代。若い力が出てきてる。僕は(自分のことは)若いとは思わない。プロに入って25年やってきて、2900試合出てきた経験があります。僕の上にいるのは、野村克也さんしかいらっしゃらない。年齢は関係ない。

――今のドラゴンズに最も必要なことは?

谷繁:ドラゴンズに来て12年。その中で思うのは、ポイントポイントの試合を、いつもと同じような雰囲気で戦ってしまう。そうではなくて、ポイントとなる試合は、みんなで一つになって向かっていくことが必要かと。

――チーム全体が世代交代の時期ですが

谷繁:グラウンドに出たら年齢は関係ない。ベテランには配慮はしますが、チーム内で力のある人間が試合に出ていく。

――谷繁選手、谷繁監督、呼ばれ方はどっちがいい?

谷繁:どっちでもいいですよ!(笑)。僕は「選手」という肩書きもついている。選手は毎年優勝したいと思っているので、その気持ちは変わりません。

 これまでと同じ背番号「27」でプレイングマネージャーに挑戦する谷繁元信。契約の細部が詰まっていないので、契約期間は明らかにしなかったが、3年程度の契約と思われる。新監督は13日から名古屋ではじまる秋季練習から始動する。

<取材・文・撮影/小島克典(スポーツカルチャ―研究所)>
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海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当

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