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「52年ぶりの快挙」二刀流でオールスターに選ばれた元祖・関根潤三氏が大谷翔平を祝福

関根潤三氏

元祖・二刀流の関根潤三氏(88歳)。投、野手両方でのオールスター選手だ

 プロ野球・マツダオールスターゲーム2015ファン投票の最終結果が発表され、ルーキーイヤーから3年連続の選出となった大谷翔平選手が、52年ぶりとなる快挙を達成した。

 過去2回の球宴にはファン投票外野手部門(’13年)、投手として監督選抜(’14年)で出場している大谷。今年は先発として両リーグトップの9(1敗)、奪三振99奪三振率11.18を記録し、ひとり異次元のパフォーマンスが続いている。ファン投票・投手部門でブッチギリの票を集めた大谷は、プロ1年目の外野手部門に続き、今年は見事に投手部門のファン投票によって選出されたのだ。(成績は6/26現在)

 これは1953年に投手として、同63年に外野手として、史上初となる投手・野手でのファン投票選出でオールスター出場を果たした関根潤三氏(当時近鉄)以来となる、52年ぶりの快挙となった。

 半世紀ぶりの快挙を、先達はどう評価しているのか――。昨年11勝、10本塁打の活躍を刻んだ書籍『大谷翔平 二刀流』(扶桑社刊)でも「元祖二刀流」としてインタビューに協力していただいた関根潤三氏(88歳)を直撃してみた。

「52年ぶりかい!それはスゴいことだね。大谷選手はスポーツ選手として成績が秀でているだけでなく、人間として、しっかりしている証だろうね。オールスターのファン投票は、きちんとした人間でないと選んでもらえない名誉だからね」

 若干耳が遠くなった感は否めないが、御年88歳を迎えた関根翁は電話越しに力強い声で答えてくれた。ちなみに、関根翁がパ・リーグ投手として選出された1953年のファン投票は、ハガキでの郵送のみで受けつけていた時代。

 当時の選出メンバーには川上哲治(セ・一塁手)、千葉茂(セ・二塁手)、別当薫(共にパ・外野手)ら、鬼籍となった錚々たる名球界メンバーが名を連ねている。

 投手から野手に転向した関根翁は、1963年にパ・リーグ外野手としてファン投票で選出された。当時の仲間はもっと凄い。

【セ】金田正一(投)、王貞治(一)、長嶋茂雄(三)、広岡達郎(遊)

【パ】野村克也(捕)、山本八郎(外)、関根潤三(外)、土井正博(外)

 オールスターの思い出を尋ねると、関根氏は「当時はリーグを代表してセ・リーグと真面目に戦っていた。凡打しちゃいけないって真剣にやっていたから楽しい思い出なんてありゃしねーよ!」と、関根節が炸裂!

 翁にはいつまでも歴史の証人として元気でいて欲しいものである。

 歴史的偉業を次々と塗り替える大谷翔平。3年目の今年もやはりこの男からは目が離せない!

取材・文/小島克典(スポカルラボ)

大谷翔平 二刀流

その軌跡と挑戦




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