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ハルウララを超える“192連敗”競走馬の行方は?

バレンティンの本塁打、マー君の連勝など、新記録で盛り上がったプロ野球。しかし、スポーツの世界には逆の意味ですごい「ワースト記録」がある。野球、サッカー、ゴルフ、ボクシング、競馬など、さまざまなスポーツのワースト記録をひもときつつ、その当事者にも直撃取材! ◆[競馬]部門 競馬 競馬の連敗記録というと、’03年頃に話題となったハルウララ(113戦0勝)を思い浮かべる人も多いはず。でも、現時点での最多連敗記録ホルダーは、マイネアトリーチェという牝馬。この馬が’05年10月~’12年7月にかけて192連敗を記録した。 「正確には192戦0勝、2着2回・3着6回という生涯成績です」と、同馬が最後に所属した笠松競馬を主催する岐阜県地方競馬組合・企画広報課。それにしても、どうしてこんなに出走したのか。 「中央競馬で1勝もできず、その後、金沢→兵庫→愛知→笠松と地方競馬を渡り歩きました。馬主さんも何回も代わっています。結果論ですが、引き取る馬主さんがその都度現れて、所属を転々としながら競走生活を長く続けられたことがこの記録を生んだのでは」  9歳といえば人間に換算するとアラフォー。さすがに競走生活の終盤は「脚が痛くて歩様が少しおかしいときもあったようです」というから、満身創痍で走り続けた感じか。で、今はどうしてるの? 「引退後の動向は把握しておりません。きれいな芦毛の馬だったので、運がよければ乗馬になったかもしれませんが、あるいは……」  なお、ハルウララの存在は意識したものの「二番煎じになるのはどうか……と積極的に連敗記録をアピールすることは避けました。向こうはデビューから一貫して高知競馬で走り続けた馬で、アトリーチェとは競走生活のタイプが違いますからね。あちらは名前もキャッチーですし」とのこと。  一方、ジョッキーの最多連敗記録はというと、浦和競馬に所属する現役騎手、折笠豊和ジョッキーの810連敗らしい。同騎手は’01年6月にデビューし、初勝利を挙げたのが’05年10月。その間に310連敗を記録している。さらにその後、2勝目を今年5月に挙げるまで810レースを要した、という具合。ちなみに今年8月には3勝目を挙げ、一部の地方競馬ファンを驚かせている。どちらもまさに“無事是名馬”ということか!? イラスト/カネシゲタカシ ― スポーツ[ワースト記録]大全【6】 ―
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