競馬で1億稼ぐためには、利益の再投資が必要
―[実録[1億円稼ぐ]錬金術]―
競馬で3年間に約28億7000万円の馬券を購入。約30億1000万円の払戻金を受けながら、これを税務署に申告しなかったことで脱税起訴を受けた会社員A氏。
「外れ馬券は必要経費か否か」をめぐる注目の裁判は5月23日に一審判決が出て、税額5億7000万円は5200万円に圧縮された。A氏の行為が資産運用の一種であると認められ、「一時所得ではなく雑所得」扱いとなったのだ。
◆期待値プラスの投資&勝負の継続で1億円も夢じゃない
裁判の詳しい経緯や税法上の解釈については割愛するが、一連の騒動を聞いて誰もが目を見張ったのは、3年間で純利1億4000万円を稼いだA氏の元手がたったの100万円だったということ。
「一度にウン千万円を賭けて万馬券を的中――運よく30億儲かったわけではなく、最初の投資金の100万円を200万円、500万円と徐々に積み重ねていった結果。株やFXと同じ投資ですから、判決は妥当なものでしょう」
そう語るのは、年間1500万円以上の実績を上げる競馬予想グループの主宰者O氏。
「A氏のソフトは人気、前走成績、コース相性など、あらゆる要素に点数をつけ、オッズ効率がいいものを何十通りも購入するという手法。例えば100回に1回しか来ないとソフトで計算された馬券が、人気薄で1000倍のオッズをつけていれば、購入した時点で“期待値プラス”となるわけです」
A氏は既存のソフトを独自に改良したというが、市場に優秀なソフトは転がっていないのか……?
「開発したソフトの的中率の高さを謳う予想業者の大半は詐欺です。本当に優秀なソフトを持っていたら、一般に流通させて回収率を下げる(オッズが下がるため)なんて愚行は絶対に犯しません」(O氏)
ジャンルはどうであれ、1億円以上の大金を稼いだ人の共通点は「期待値がプラスの行動を長期間継続し、利益の再投資を繰り返す」ということ。達成者、そしてその途上にある人の声を聞き、自分なりの法則を見つけようではないか。
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