更新日:2017年08月06日 08:08
デジタル

「スマートウオッチ」、実は15年越しの再挑戦

ガジェット好きの間では注目を集めるスマートウオッチ。物欲はそそられるウエアラブルガジェット。一般に浸透する可能性はある? ◆腕時計型ガジェットの15年目の挑戦は成功なるか
竹村 譲氏

竹村 譲氏

 実は腕時計型のガジェットは今回が初めてではない。デジタル機器に詳しい竹村譲氏によれば、最初に腕時計系コンピュータが盛り上がったのは、今から13~14年前だそうだ。「各メーカーが何度も失敗を重ね、今回の新製品も15年目の再挑戦なんです」と竹村氏は言う。だが、現段階では実用性が低いのは事実であると続ける。 「まだ、スマートウオッチの正確な立ち位置、目的がはっきりしていないんです。例えば、同じ腕時計ガジェットでも、NIKE+なんかは用途がランニング・健康とはっきりしている。それに比べて、スマートウオッチは、通知がウリなのか、腕である程度の操作ができることがウリなのか、またはそもそもスマホとの連動がメインではなく、タブレットとペアで使うのが適しているのか……本体が大きいものが軽量で済む、というのが腕時計のメリットの一つですからね。これらのどれが最適なのかの答えが出ていません。まだ技術デモの要素が大きいんですよ。今はユーザーの声を聞いて、目的や存在意義を探っていく段階です」  スマートウオッチではメールを読むこともできるが、それはあくまでも“できる”であって、“便利”ではない、と竹村氏。 「ただ、今は格段にスマホの普及率が高いから、その周辺機器としての腕時計ガジェットの活躍の場が昔よりも多い。だから成功の可能性は高いと僕は思っていますよ」 【竹村 譲氏】 ガジェットライター、非常勤大学教授。衝動買いしたガジェットなどについて、ASCII.jpやケータイWatchに寄稿している 取材・文/朝井麻由美 ― 「スマートウオッチ」はブレイクするか?【3】 ―
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