「第二のビットコイン」を掘り当てろ
昨年、100倍に値上がりした「ビットコイン」。このドリーム通貨を、ほぼ元手ゼロで“掘り当てる”方法に迫った!
⇒【前回】『暗号通貨は現代版ゴールドラッシュだ』 https://nikkan-spa.jp/573286
◆暗号通貨の本命はビットコインではない
「ごく少額の手数料で決済ができ、国境を越えた送金も容易な暗号通貨の仕組みは、これから普及していくでしょう。ただ、そこで使われるのがビットコインとは限らない。取引が承認されるまで約10分かかること、コンピュータへの負荷など、ビットコインには欠点も指摘されています。ビットコインが生み出した概念は普及するでしょうが、その概念を体現するのは別の暗号通貨ではないかと思っています。将来のスタンダードになる暗号通貨を採掘しておけば、いつか思わぬ価値を生んでくれるかもしれません」(ビットコイン事情に詳しいノマド研究所主宰の大石哲之氏)
では、こうした暗号通貨、どうしたら掘れるのだろうか。
「本気で採掘するにはGPU(グラフィック処理専門のCPU)を搭載したパソコンが欲しい。また暗号通貨のアルゴリズムにはビットコインなどが採用する『SHA256』と、ライトコインなどの『Scrypt』の2種類があります。通常のパソコンでも採掘しやすいのは後者を採用した通貨です」(暗号通貨の採掘を行っているブロガーのA氏)
具体例としてA氏が挙げていたのは「BBQコイン」や「ファストコイン」、「デジタルコイン」などのマイナー暗号通貨だ。
こうした暗号通貨の採掘は、どれもほぼ同じステップだ。(1)その通貨を利用するために必要な「ウォレット」(財布)を開設し、(2)「マイニングプール」(鉱山のようなもの)に登録、(3)採掘用のソフトをダウンロードして、ソフトを起動させる、といった流れになる。ライトコイン以下の暗号通貨となると、日本語の情報は皆無に等しいが、大筋はビットコインと変わらない。ビットコインの情報ならば日本語でも比較的豊富になってきている。採掘した通貨を現金化するための、暗号通貨を扱う専用の取引所も次々に生まれている。
ビットコインに対してはバブルを指摘する向きも多いが、将来の値動きはどうなるのだろうか。「今は世界的に金融緩和が続いています。ジャブジャブにあふれたマネーがビットコインに流れるというのは十分にあり得ると思います。取引の匿名性や持ち運びの容易さなど、金に比べても優位性は高いですから将来性はある」(外資系銀行アナリストのB氏)
21世紀のゴールドラッシュ、参加してみる価値はありそう!
取材・文/高城 泰(ミドルマン) 図版/WADE
― 第二のビットコインを採掘(マイニング)して一攫千金を狙え【3】 ―
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