“親友”にはするけれど、“友達”にはしない行為は?
よ~く考えると違いが曖昧な似たモノは多く、また、個人の主観で定義が変わることもある。そんな「似て非なるもの」の違いを改めて調査! 些細な言葉の違いに込められた意味になんだか納得、なのである
◆[友達×親友]の違い
私事で恐縮ではあるが、先日、知人から、「10年ぶりに親友から連絡があって、結婚したことを知った」という話を聞いた。にわかにわいてきたのは、「果たして、それは親友なのだろうか?」という疑問。そこで、いささか青くさい問いかけだとは承知のうえで、友達と親友の違いを探ってみることに。
調査は男女100人に、「親友にはする(ある)けれど、友達にはしない行為はどれですか?(複数回答)」という形で行った。
回答が多数だった順に列記すると……。「深刻な悩みの相談ができる」「久しぶりに会っても関係性が変わらない」「素を見せる」「欠点を指摘できる」「見えを張らなくてもいい」「損得勘定抜きの付き合い」
「何かあったら真っ先に報告する」「迷惑をかけたとしても、関係が変わらない」「無言の時間に耐えられる」「長い期間の旅行でも一緒にいられる」といった結果に。
納得のいく結果であるが、これらを逆から読み解くと、多くの人は、友達に対して深刻な悩みは相談せず、素を見せることなく、ときに見えを張り、話題が途切れないよう気遣いながら会話する、となるわけで。一体、友達とは何だ?という新たな疑問が沸々と。
シェイクスピアは「人と人との友情は、 賢者でも結ぶのが難しいのに、 愚者はあっさりほどいてしまう」という言葉を残した。年をとればとるほどに、友は大切な資産。親友だろうと友達だろうと大切に、ということですな。たぶん。
★決定!素を見せるのが「親友」。が、友への遠慮や気遣いも優しさ
◆[おひとりさま×ぼっち]の違い
ともに、一人での行動を示す「ぼっち」と「おひとりさま」。改めて解説すると、「おひとりさま」は女性ジャーナリストが「おひとりさま向上委員会」を主宰したのが最初で、その後、上野千鶴子著『おひとりさまの老後』で一般に広がった。
一方の「ぼっち」はネット発で、雑誌では『CREA』2012年4月号で、「若者世代だけの流行言葉」「リア充へのコンプレックス」と説明されている。こうした背景もあってか、両者の違いは38%の人が「ポジティブにひとりなのが『おひとりさま』、仕方なくひとりが『ぼっち』」と回答。22%が「ひとりで出ていくのが『おひとりさま』、ひきこもるのが『ぼっち』」と答えている。
「ぼっち」には、よりネガティブなイメージが強いようだが、一方で36%の人が「『おひとりさま』も『ぼっち』も同じ」とバッサリ。この36%、リア充に違いない!
★決定!孤独度は[おひとりさま≦ぼっち]
― [似て非なるもの]の違いがわかる大事典【4】 ―
『おひとりさまの老後』 結婚していてもしていなくても、長生きすれば、最後はみんなひとりになる |
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