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リーマン・ショック以降の金融業界の転職事情

ここ数年だけを見ても、スマホやファストファッションなど、続々と新ビジネスが台頭している。これら成長著しい話題の業界に飛び込んだ人たちは今、どうなったのか。彼らの転職後をリサーチした。

◆都内マンション購入直後にリストラで年収200万円減

転職組<上田真一さん(仮名)30代・男性の成功例>

●大手銀行(年収400万円)
⇒外資系会計事務所(年収600万円)
⇒外資系金融格付け会社(年収1200万円)
⇒外資系保険(年収1000万円)


「大学卒業後に入ったのは大手銀行でした。でも雰囲気が合わず3年で退職し、外資系会計事務所を経て、世界的大手金融格付け会社に入りました。いわゆる“キャリア・ロンダリング”ですね」

 そう振り返るのは上田真一さん(仮名)。経歴に「外資系会計事務所」のハクをつけてから、次のキャリアを目指したわけだ。

「僕が入社した世界的大手の金融格付け会社は、知識レベルが非常に高いプロ集団。給料も1200万円と、同世代の倍くらいはもらっていました」

 しかし、高い格付けのサブプライムローンが一斉に格下げされて起きたリーマン・ショックで一変。

「個室を持っているマネジャー層からクビを切られ、いつ自分がリストラされるかわからない状況になり、慌ててマンションを買いました。在職3年以上でないと住宅ローンが組めないので」

 郊外に4000万円のマンションを購入した上田さんだが、予想通り人事からの呼び出しが。

「最初に提示された退職金は数十万円程度。『交渉すれば上がるから』と言われていたので、すぐには判を押さずに交渉した結果、数倍になりました」

 リーマン・ショック以降、金融業界は停滞し、元外資系金融マンといえども転職は楽ではない。

「今は外資系の保険会社に転職し、年収は200万円ほど下がって約1000万円。でも、40~50代の人だとまだ次が見つかっていない人もいるようですね。そういう人は4000万~5000万円の退職金をもらった“リストラ成り金”だから、余裕があるのかもしれませんが」

― [流行企業]転職組の今【2】 ―




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