R-30

転職で失敗する人の共通点は“自分探し”

ここ数年だけを見ても、スマホやファストファッションなど、続々と新ビジネスが台頭している。これら成長著しい話題の業界に飛び込んだ人たちは今、どうなったのか。彼らの転職後をリサーチした。

◆明暗が分かれる転職。失敗する人の共通点とは?

兼本尚昌氏

兼本尚昌氏

 これまで見てきたように(http://nikkan-spa.jp/588450)、転職では勝ち/負けがはっきり分かれることが多い。プロ・ヘッドハンターの兼本尚昌氏は、転職で失敗する人について「流行企業がたどる成長曲線である程度説明できる」と話す。

「ハイプ・サイクルといって、成長産業には『黎明期』のあと過度な期待の『ピーク期』があり、直後に『幻滅期』が訪れます。多くの人はこのピーク期に入社してしまう。それではすぐに衰退してしまうのも当然のことです」

 テレビや雑誌で取り上げられ、多くの人が知るようになった頃にはピークを迎えている可能性が高いのだ。

「むしろ親も知らない、友人も知らない、皆が反対するような企業に飛び込めるかどうかが、成長産業への転職で失敗しないコツです。そういった業界をいち早く察知するためには、日経新聞を隅から隅まで毎日読み込み、自分の専門分野を中心にアンテナを広く張ることが大切です」

城繁幸氏

城繁幸氏

 また、人事コンサルタント・城繁幸氏によると、転職で失敗する人には共通点があるという。

「一言でいえば、自分のやりたいことがわかっていないから。『このままあと30年も働くのはイヤだから』といった“自分探し”の延長で転職し、何となく失敗している。これでは適職が見つかるわけがありません」

 30代ともなれば最後の転職のチャンスだが、そういう人はどうすればいいのか? 城氏は、「転職するかしないかはさておき、自分の足りない点を把握することが大事」と話す。

「それには、転職エージェントサイトに登録すればいい。転職エージェントが自分の強みや弱み、改善点をコンサルティングしてくれる。エージェントを活用して、自分のスキルを労働市場に合うようにアップデートするのです。そうすれば30代、40代でも十分にステップアップすることは可能だと思いますよ」

【兼本尚昌氏】
多業界にインパクトを与えるスカウト実績を多数持つプロヘッドハンター。ITコンサルリサーチ会社のガートナージャパンなどを経て現職

【城 繁幸氏】
人事コンサルティング会社「Joe’s Labo」代表取締役。東京大学法学部卒業後、富士通に入社。人事、雇用問題のほか社会保障問題などにも詳しい

取材・文/流行企業転職組取材班 撮影/佃 大平 アンケート協力/アイオイクス
― [流行企業]転職組の今【8】 ―

ハッシュタグ




おすすめ記事