更新日:2015年08月20日 14:46
デジタル

3社比較[スマホ・ケータイの定額通話]はどれがお得?

 消費税が5%から8%へと増税になるまで、あと約1か月。消費増税に備えて、あれこれ家計の見直しを考えている人は多いだろう。そんななか、まっ先に見直したいのが毎月のスマホやケータイ代。光熱費は使用量を減らして節約するしかないのに対して、スマホやケータイ代は、キャリアを見直すことで通話量を減らさなくても節約することが可能だからだ。 スマホ, 節約 特に今、注目したいのが定額通話。定額通話とは、月々980円~の定額料金で、1回の通話時間が3分~10分までの通話を月々50回~1000回までできるというもの(キャリアにより異なる)。現状、こうした定額通話を提供している(提供を発表している)キャリアはイー・モバイル、ウィルコム、ソフトバンクモバイルの3社。定額通話は無料通話と混同されがちだが、一般的に無料通話は、あらかじめ料金プランに含まれている〇〇〇円分などの通話料のことを指す。  では各キャリアは、どんな定額通話を提供しているのか? 詳細は下記の資料のとおり。 ⇒【資料】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=592559 スマホ, 節約 簡単に特長を説明すると、イー・モバイルは「通話定額オプション」(3Gスマホ用)と「だれとでも定額for EM-S」(4Gスマホ用、2月27日スタート)を用意。どちらも1回10分までの通話が300回まで月々1400円だ。ただし、3Gスマホ用と4Gスマホ用では超過分の料金が異なる(ほかでは自社端末同士の無料通話の時間帯も異なる)。  ウィルコムの「だれとでも定額」は、1回10分までの通話が500回まで月々980円。ほかの2社はスマホのみに定額通話を用意しているが、ウィルコムはケータイでもスマホでも定額通話が可能になっている。1回10分500回までという内容は、かなり現実的な数字だろう。定額通話と聞いて、まっ先に思い浮かぶのはウィルコムだろう。  ソフトバンクモバイルの定額通話は、定額データ通信と一緒になったパック料金(4月21日スタート)。Sパックは1回3分までの通話が50回まで、MパックとLパックは1回5分までの通話が1000回まで、定額通話できる。用件のみで電話を済ます人にはMパックとLパックの1回5分1000回はありがたい。ただし、超過分が30秒ごとに32円(※1)と高い点は注意が必要だ。  では、こうした定額通話を組み合わせた場合に支払う3社の月額料金はどうなるのか? ⇒【資料】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=592560 スマホ, 節約 単純に月々の最安料金で見ると、イー・モバイルは、3Gスマホ用のスマートプランライト(580円)に定額通話(1400円)を組み合わせると月々1980円で3社中もっとも安い。ただし、スマートプランライトはデータ通信が定額プランではなく2段階定額制。データ通信が定額プランのスマートプラン(4580円)にすると月々5980円になる。  ウィルコムは、ケータイの場合、新ウィルコム定額プランS(1450円)に定額通話(980円)を組み合わせた2430円、スマホの場合、ウィルコムプランLite(3275円※2)に定額通話を組み合わせた4255円が最安。  ソフトバンクモバイルの料金は、Sパック(6458円※1)、Mパック(7538円※1)、Lパック(1万778円※1)ともに通話+データ通信のパック料金なのだが、実際はそれぞれにさらに基本料金(1058円※1)とWEB利用料(324円※1)が発生する。また、データ通信もそれぞれSパック2GB、Mパック7GB、Lパック15GBまでが定額で、超過分は100MB単位で料金が発生。それでも現状、iPhoneで定額通話に対応しているのはソフトバンクモバイルのみ。iPhoneにこだわるなら選択肢はほかにない。  結果、どのキャリアの定額通話がいいのか?  端末を気にせず、料金と定額通話の内容だけで考えると、現実的にはウィルコムかイー・モバイル(3Gスマホ用)の使い勝手がよいと思われる。1回の通話が3分や5分以内では、仕事にしろプライベートにしろ、最低限の用件を伝える会話しかできないだろう。1回の通話時間は10分までできるほうが安心だ。あとは電話をかける回数が1日平均10回以下ならイー・モバイル、10回以上ならウィルコムということになる。  記者個人のオススメとしてはウィルコム。ウィルコムの定額通話は、同社のケータイとスマホの6料金プランにオプションで追加できる自由度の高さと、記者の場合1日10回以上、社外で電話をかけるので、回数制限がイー・モバイルの300回ではオーバーしそう。ウィルコムの500回のほうが安心できる。いずれにしろ、消費税増税に備えるために定額通話を賢く使って、スマホやケータイ代を節約してみてはどうだろう? <文/日刊SPA!取材班> ※1 記事中のソフトバンクモバイルの料金は、サービスが4月以降開始のため8%の消費税込みの料金を編集部の試算にて表記。その他の料金は5%の消費税込みの料金を表記 ※2 キャンペーン価格
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