液晶テレビを安く買いたいなら増税前が吉
消費増税目前。ソチ五輪で買い替えなかった液晶テレビは、今買わなくてもよいのか? 実売データを基に買い時を検証する
◆高付加価値の国産4Kか格安外国製に二極化
不動産、自動車など高価格商品の駆け込みが加速しているなか、液晶テレビの買い替えに迷っている方も多いのではないだろうか? ソチ五輪など、買い替えが集中しそうな時期ではあったが、「過去の大きなスポーツイベントでも販売台数の伸びや価格の下落に、あまり大きな影響はありません」とは、家電量販店の実売データ分析などを行うBCN社のアナリスト、道越一郎氏。
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「液晶テレビは、すでに価格がどんどん下がる局面は終わり、ここ2年は高付加価値モデルの増加に伴い、販売台数こそ減少しているものの、平均単価は上昇傾向です」という。テレビがもっとも売れた時期は、’11年11月。家電エコポイント終了直前の駆け込みだった。そして、’14年1月現在、全体平均単価が6万600円、4Kが38万7900円、50型が9万8800円、32型が3万8600円、平均インチサイズが約33インチ(BCN社調べ)となっている。
そもそも、価格はどのように変動しているのか?
「家電エコポイント時を除いては、基本的に7、12月のボーナス期に販売台数がもっとも多く、価格は年度末の3月に安くなっています。決算に合わせて型落ちモデルを売り切ろうと値下げしているわけです。また、国内メーカーは、利益が出ない32型のスタンダードモデルが飽和状態になっていることを受け、4Kなどの高付加価値モデルに力を入れています」(道越氏)
消費増税直前。結局テレビは買いなのだろうか?
「4Kなどの高額商品は駆け込みターゲットになるため、増税直前の3月に買うのがいいかもしれません。また、かつては国内メーカーの32型旧モデルなどが安売りの対象になっていましたが、今はそういった格安モデルが姿を消しつつあります。とにかく安い製品がいいという人は、在庫自体が減ってくるので、今のうちに買っておいたほうがいいでしょう。新発売後の価格下落幅も以前より少なく、製品サイクルも早くなっているので、目当ての製品があればこまめにチェックを」(同)
増税直前の3月は、ちょうど価格が下がるタイミング。各モデルのトレンドを参考に、購入を検討してみてはいかがだろうか。
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【道越一郎氏】
BCNエグゼクティブアナリスト。家電全般の市場動向について、コメンテーターとしてテレビ・雑誌など各種媒体に出演
※価格は2014年2月19日現在、税抜き。売れ筋製品は各種ランキングサイトを参考に編集部が選出
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