「萌え絵」を描いてみた【至高のオカズvol.1】
―[至高のオカズ]―
僕はかつて、自前のイラスト(落書き)でヌいていた……
「萌え」は今やアキバ系に関わらず広く認知され、ときに『もしドラ』の表紙を飾れば、ときに男性たちのオナペッツとなったりしている。
中学生の頃、僕らのオカズは「想像(妄想)」がスタンダードだった。もちろん、エロ本は道端に落ちていたし、AVだってオヤジのもの(フィストファックが主だったが)をこっそり見たりした。しかし僕にとって、年配の女性が感じて身をくねらせ、喘ぎ、叫ぶ姿がどうしても「怒っている」ように映り、どうにも怖かったのだ。なので結局、頭の中で「クラスのあのコ」を自在に脱がせ、ただひたすら胸を揉む、という想像でヌいていたのだ。
ただ、ある日僕は思いたったようにペンを撮り、その頭の中の「夢」をノートに描いてみた。すると、マンネリしていた自慰行為は一変、楽しくクリエイティブ。僕の部屋のティッシュの減り方は加速した。
そして最近、何をするわけでもなく本屋を徘徊していると、ある本が目に飛び込んできた。『萌え絵の教科書』。これだと思った。ネットでエロ動画を漁り、作業のような自慰に辟易していた僕は、中学時代に立ち戻り、新鮮な気持ちで愚息と向き合うべく、先の本のほか、『萌えキャラの上手な描き方』『萌えスタイルの描き方』などマニュアル本を数冊買い漁り、画力に磨きをかけることにした。
一週間、仕事の合間を見つけては、本を開いた。電車の中で冷たい視線に晒されようとも、取材に同行したライターさんに「そっちに進むんですか?」と笑われても、そんなことはおかまいなしに、読んでは練習。その成果を見ていただきたい。
僕は正直「萌え」には疎い。疎いどころかよくわかっていない(「アホ毛」くらいは知ってるレベル)。ただただヌける、可愛いコを描きたかったのだ。だから題材は、もちろん、かつて中学時代によく描いた、「ボブなアイツがブルマで開脚」。本を読む前に、試しに描いたものがこれ。
中学時代からまったく進化していない画力に、驚きながらも、「まあまあじゃん?」と思った。ヌく気にはならなかったが……。
数冊のマニュアル本を読破した後、描いたものがこれ。
自画自賛すると、これ、ヌけるでしょ!? いや、いい! 楽しくクリエイティブ!!
CGイラストは、素人の僕にはまだ早い。だが、しばらくは中学の頃のように無心でデッサン、いつかは自分だけではなく、多くの男性が満足するようなものを描けるように、精進いたします!
こうして僕の、オナニー新時代が幕を上げたのだった。なんてね。
取材・文/トモゾー
萌え絵の教科書 (三才ムック vol.385)
萌えキャラの上手な描き方―美少女やデフォルメキャラを生き生き描くためのノウハウを満載! (漫画の教科書シリーズ (No.02))
萌えスタイルの描き方―萌えキャラのファッション作り (コミックス・ドロウイングブック)
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